今季の指揮官はヨン·ファン·デン·ブロム:John van den Brom【1966年10月4日生】。2022年6月19日に就任、これまで
ポーランド人が指揮を執るの中で希に旧東欧のチェコやクロアチア人が混ざったことはあるが初のオランダ人監督。
初年度はUEFAカンファレンスリーグ(UCL)で八強入り。ところが今季はスパルタク·トルナヴァの前に三次予選ラウンドで姿を消してしまい昨年末の電撃解任は正直驚かされた。昨年3位のチームは若手の成長、補強も充実で2021-22以来のタイトル奪回も高過ぎるハードルではなかったはず。
◆◆◆◆
リーグ·ドゥのアンジェSCOから獲得したスロベニア代表センターバックのミハ·ブラジッチ:Miha Blazic【1993年5月8日生】。
写真の白いユニは2017年から22年まで籍を置いたフェレンツヴァーロシュのアウェー用。ブダペストの強豪で計187試合に出場。
UEFAチャンピオンズリーグ(’20年)とヨーロッパリーグ=UEL'(21年)の本選6試合もすべてフル出場。代表キャップ数は29と国際経験は豊富。
サークル·ブルッヘからは元スロベニアU21代表ディノ・ホティッチ:Dino Hotic【1995年月7月26日生】(※A代表はボスニア·ヘルツェゴビナを選択)。ロワイヤル·シャルルロワSCからイラン代表アリ·ゴリザデ:Ali Gholizadeh【1996年3月10日生】とベルギーのクラブからウインガーを獲得。また左サイドバックに昨年A代表初招集のスウェーデン人エリアス·アンデション:Elias Andersson【1996年1月31日】を補強している。
◆◆◆◆
写真は2012年5月オランダ紙面がファン·デン·ブロムのアンデルレヒト監督就任を報じる記事。これまでADOデン·ハーグ、フィテッセ、AZ、ユトレヒトなど母国の中堅クラブを渡り歩いた彼が唯一、リーグ制覇の勲章を手にしたのがベルギー。11年ぶりの好機到来と思われただけに惜しまれるが狂った歯車は戻らない。
ファン·デン·ブロムと入れ替わるようにこの年、オランダに戦場を移したのがカーダール·タマーシュ:Tamás Kádár【1990年3月14日生】。22歳のハンガリー代表は、ニューカッスルからローダJCに移籍。開幕のPECズヴォレ戦でスタメンフル出場している。
33歳のタマーシュは、現在母国のMTKブダペストでプレー。キャリアのピークは、ポズナン在籍時2015-16年シーズン。クラブでは44試合出場、ハイライトはUELアウェーのフィオレンティーナ戦2-1の勝利。ちなみに昨年のUCL準々決勝でポズナンを蹴落とし四強に駒を進めたのもフィオレンティーナだった。
シーズン終了直後のUEFA欧州選手権ではベスト16のベルギー戦を含む7試合に出場している。
◆◆◆◆◆