Foot ball Drunker 〔36〕visiting 『Stadion Galgenwaard 』ユトレヒト/ オランダ

新指揮官はどん底から抜け出せるのか

欧州への切符を逃した今季は国内でも目を覆いたくなる低調。開幕からクラブ史上最悪の四連敗。
白羽の矢が立ったのはロン・ヤンス:Ron Jans【1958年9月29日生】。9月11日に就任して初戦のヘラクレス・アルメロ戦こそ結果を出したものの後が続かず連敗で9月を終えている。順位表に目を通すと現在ユトレヒトの下にはフォレンダムだけ。但し実績のある監督だけに心配無用か。ヤンスについてはまたの機会に詳しく書きたい。


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欧州を訪問したスタジアムの数と各地のビールを飲み比べた回数ならば自慢できる。
英プレミアと仏リーグ・アン、スペインやポルトガルもスタジアム内ではアルコールを販売していない。ビール好きがフットボールを楽しめるのは、やはり独ブンデスリーガとエールディビジ。


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ドイツビールは原料や製法によって大まかではあるが10種類程度に分けられる。味への拘りを感じるがオランダとなるとピルスナーさえあれば充分。但し飲む量はこちらも半端ない。かといってオランダに地ビールが無い訳でもなく、ピルスナーだけ醸造してもいない。
南ホラント州の小さな街ボーデグラフェンはオランダ国鉄の快速列車スプリンターでユトレヒトからは20分の距離。風車のロゴでお馴染みブリューワーデ・モーレンがある。


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風車とビールが干拓地の歴史を紡ぐ

製粉用に開発された風車を干拓地の排水の動力源に応用し、木材加工と造船、繊維・食品産業と風力エネルギーで発展したオランダ。
80年戦争はユトレヒト同盟国が独立を果たし1609年に12年停戦協定が締結する。この時代に天才画家レンブラント:Rembrandt 【1606年7月15日-1669年10月4日】の名前が美術史に登場する。
日本ではファン・レインと表記される彼の姓は、van Rijn=ファン・ラインが正しい。父親が所有する製粉用の風車小屋がライン川沿いにあったため。会議室での打ち合わせはアムステルダムのレンブラントハウスを訪問した際の写真。


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一方中世初期、各家庭内で行われていたビール醸造は、修道院の時代を経て、職人による商業醸造所へと発展する。
副館長の話では中世では老若男女問わず、子供までがビール飲んでいたらしい。