71〗Stadio Silvio Piola / ヴェルチェッリ

石造りの建築様式が街並みと調和するイタリア。ベネデット·クローチェ:Benebetto Croce【1866年2月25日生-1952年11月20日没】大臣の美学哲学に基づき1922年建築物に限らす景観全体を保護する法律が誕生した。現在の文化財保護法の指針となっている。ムッソリーニ政権下で建築物は権力の象徴であり、古代ローマの栄光と現政権の力を誇示するデザインが採用された。古典主義的な要素にモダニズムを融合させた独特のスタイル。1932年に完成したこのスタジアムにも新古典主義様式と、ファシスト時代の記念碑的建築ではスタンダードとされたシンプルで角張った構造が用いられている。錬鉄製の手すりと金属屋根の支持構造はオリジナルのままで保護法が適用される対象。その屋根が付いたメインスタンドは、プレス席を含めても約千席。左側のホーム用西スタンドは九百弱。アウェー専用の東スタンドは六百弱を収容。
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メインと東スタンドの間には後からこさえた近代的な建物がある。更衣室やプレスルーム、VIP用の特別ルームを備えており外壁にシルヴィオ·ピオラ70S:ilvio Piola【1913年9月29日生】の巨大な写真が飾られている。ロンバルディア州のロッビオで生まれヴェルチェッリで育った。母方の叔父は、イタリア代表ゴールキーパーのジュゼッペ·カバンナ:Giuseppe Cavanna【1905年9月18日生-1976年11月3日没】。彼もまたこのクラブの歴史に名を残した偉大なレジェンド。対面の北側スタンドは前(15)年の改修工事で拡張、四つのスタンドを併せると合計五千五百名の収容となる。北側のゲート壁面に描かれたグラフティ。公用車のエンブレムが剥げているのもご愛敬。
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自治体からの総合競技場を借りている為、陸上トラックが気になる事の多い同国のスタジアムにしては珍しく、ピッチとの距離が短く仕切りのフェンス低いので視界良好。試合開催日はメインスタンド側に面したマッサウア通りが歩行者天国どころか完全閉鎖の通行止めとなる。