ベネツィアは人口二十六万人。六万二千人が中心部で暮らしている。一帯一路構想は鉄道インフラだけでなく、農業などその他の分野で両国が協力を深める契機となり、中国人観光客の入国管理が簡略化されると、航空機の直行便数も急増した。大型観光バスに乗り押し寄せた中国人で埋め尽くされてしまった水の都。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
ヴェネト州ヴェネツィア県ドーロの街を過ぎてバスが橋に入った。隣の席で寝ている当時高校一年の息子を起こして窓の外を眺めるように促したのは十年前。ヴェネツィア映画祭開幕直前、会場風景を撮影するためリド島に。空港もあれば路線バスも走っているから本島とは趣も異なる。ホテルで携帯のゲームに没頭していた彼は、今やeスポーツの大会で欧州や北米に招待されており、それで飯を食っているから、種はこの時既に巻かれていた。それでも「今思えば、もっと歩いて写真撮ればよかった」と親心に気づいてくれた様子。
◇◇◇◇◇
水の都 迷宮島のスタジアム
◇◇◇◇◇
百五十を越える運河に掛けられた橋の数は四百を上回る。これらの橋と細い路地が網の目のように張り巡らされた迷路。水面の輝きと相俟って幻想的にも感じられる。実際に自分の眼と脚で体感していただきたいのがヴェネツィア。映画祭の他にも現代アート&建築ビエンナーレなど、催しが目白押しで訪問する回数が増えた。
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆
地元のクラブACヴェネツィア1907からSSCヴェネツィアにチーム名を変更したのは2005年。親子でペアルックの写真。このエンブレム変更から五回を経て現在のV文字の中にライオンの横顔が復活している。クラブはその間得体のしれないイラン人オ-ナ-の詐欺事件で破産。