そのボーヴァにあるスタッド·ピエール·ブリッソンが第63話。紙面は2017年3月31日リーグ·ドゥ、トゥールーズVSレッドスターFC93のプレビュー記事。写真の18番イドリス·ミルシ:Idriss Mhirs【1994年2月21日生】は、この試合の3日前にチェニジア代表でプレー。10番を背負い10分間ながらモロッコ戦Stade de Marrakechのピッチに立った。2013年9月のワールド杯予選以来約四年ぶりの代表復帰。’19年からは母国でプレーしている。
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同クラブからの出世頭は、現在サンジロワーズのロイック·ラプシン:Loïc Lapoussin【1996年3月27日生】。日本代表のエースの横で表情がやや硬い写真。重かった背番号も随分と軽くなり10に。9月のUEFAヨーロッパリーグのトゥールーズ戦にはスタメン出場。
ちなみに10月のリヴァプール戦は、後半途中出場のため前半でベンチに退いた遠藤航との絡みは無し。パリ東近郊セーヌ=サン=ドニ県のロニー=スー=ボワ出身の彼は、2020年からマダガスカル代表に。先月からアフリカでもワールド杯予選が始まりガーナとの初戦にスタメン出場した。
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そもそもレッドスターは1897年に、レッドスタークラブフランセーズと命名され、あのジュール·リメによって設立された名門中の名門。1991年に欧州を制したレッドスター·ベオグラードが、あまりに有名なため、レッドスター·パリと呼ばれたりもするが、正確にはパリのクラブではない。
創設されたのはパリでも1907年から北部郊外のサントゥアンへと移った。改修が済んだサントゥアンのスタジアムでも栄光の歴史を垣間見ることが出来る。
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ウサギの目と耳が感じる差別と偏見
発表当時母国アメリカではヒットしなかったものの、ヨーロッパを中心に世界各地で絶賛されたのが、アームストロングの名曲What A Wonderful World。多くの映画作品の中で耳にするが2005年に公開された映画『マダガスカル』でも流れる。この映画のイメージか日本より広い国土の無人島と勘違いしていたが、ドリームワークスがこの作品を制作していた’04年にマダガスカル代表は強豪エジプトに勝利しているからライオンのアレックスも
驚く。
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『マダガスカル』にウサギは出て来ないが2016年公開されたディズニー映画『ズートピア』は、ウサギが主人公。差別や偏見を理解し否定しているはずが無自覚に差別していることを気づかせる作品なので、見ていないファミリーには是非お薦めしたい。[第63話了]