22〗Stade de la Tuilière / ローザンヌ


◆◆◆◆◆

それにしても今季新フォ-マットのCLは見事な現在の欧州の勢力分布とリーグレベルを表している。八強の椅子はスペイン、ドイツ イングランドで各二つを分けあい、残りがミラノとパリ。ベスト16で姿を消したのが英1独1西1仏1そしてオランダ2、残る二つがポルトガルとベルギ-のクラブ。結局四強は英アーセナルと仏パリ·サンジェルマン 伊インテルと西バルセロナに決定。フットボールの女神様は上手に振り分けている。
◇◇◇◇◇

“四大リーグ”ではフランスが黙ってはいない

◇◇◇◇◇

日本では欧州四大リ-グの表現が近年定着しているが、九十年代日本のお茶の間でも欧州の試合が見れるようになった頃は欧州六大リ-グ。オランダのレベルがかなり高かったのである。今季ブルッヘの健闘が象徴するとおり、急速にレベルアップを感じるのはベルギ-。今ではオランダ、ポルトガルと同格と見るのが正しいだろう。スコットランドやスイス、オ-ストリアの三番手グル-プから抜け出せたのは日本人の活躍抜きには語れないと思うのは身内贔屓が過ぎるか。
何れにしても現在は五大リ-グ。決勝トーナメントプレーオフ=ベスト24にはユヴェントス/アタランタ/ミランが食い込みこの時点ではイタリアがドイツを上回っていた。スタッド·ブレストとASモナコがパリ·サンジェルマンと共に残っていたからフランスもドイツと肩を列べていた。「なんでうちを、いれんのや!」 日本人が四大リ-グに限定しようものなら、確かにフランス愛国者が黙ってはいられない。〖第二十二了〗
◇◇◇◇◇

◆◆◆◆◆

⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:るん