Foot ball Drunker〔150〕visiting『Stade de Genève』ランシー / スイス

多言語 混成民族の中立国が輩出した強豪ナショナルチーム

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UEFA欧州選手権のも残すは決勝のみ。準々決勝はPK戦にまで縺れ、結果イングランド代表に四強の座をこそ譲ったものの今大会屈指の好チームだったのがスイス。その前ベスト16のイタリア戦は2-0の完璧な勝利。思い出されるのは’21年9月ローマのオリンピコで行われたワールド杯カタール予選9節。イタリア代表とスイス代表が同勝ち点で対戦。ホームチームにボールを持たせる時間は長くてもシュート数はほぼ同数。シルヴァン·ヴィドマー:Silvan Widmer【1993年3月5日生】 のゴールで先制すると組織的な守備が機能して敵地で価値あるドロー。


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最終10節ではスイスがブルガリアに4-0勝利で大逆転の首位通過。北アイルランドから1ゴールも奪えなかった悪夢から目覚めなかったアズーリ。コロコロ転げ落ちてカタールへの切符を逃す分岐点になったゲームとして記憶に残っている。

人口に対して国内在住の外国人が占める割合がやたらと高いのがスイス。その八割が欧州出身者。フランス、ドイツ、イタリアと国境接するフットボール大国以外で意外に多いのはポルトガル。この四ヵ国で約半数を占める。

残り半数は世界中ありとあらゆる国から流れてきた多言語·混成民族の永世中立国。2008年に欧州選手権を共催したオーストリアも永世中立ではあるのだが、EUに加盟しているし通貨もユーロが使えるから、スイスの独自性はより際立つ。

考えてみればロレックスの創業者ハンス·ウィルスドルフ:Hans Wilsdorf【1881年3月22日生-1960年7月6日没】もネスレのハインリヒ·ネストレ:Heinrich Nestle【Heinrich Nestle【1814年8月10日生- 1890年7月7日没】にしてもドイツからの移住者。


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写真はジュネーヴ国際空港。ジュネーヴ州の最北フランスとの国境メイランに設けられており、その敷地は国境をまたいでいる。

ローマ時代にこの地を治め、ジュネーヴと命名したのはユリウス·カエサル:Julius Caesar【紀元前100年生 – 紀元前44年3月15日没】。カトリックのサヴォイア公国から独立を果たしたのは1536年。ジャン·カルヴァン:Jean Calvin【1509年7月10日生-1564年5月27日没】たちが建国したジュネーヴ共和国で共和政治が始まる。
世界史の授業で習った偉人の名前が並ぶなか、今も住民が誇らし気に語るのは思想家ジャン=ジャック·ルソー:Jean-Jacques Rousseau【1712年6月28日生 – 1778年7月2日没】。プロテスタントの都市共和国で生まれた正真正銘のジュネーヴ人。