Foot ball Drunker〔67〕 visiting 『 Sportclub-Platz』ウィーン / オーストリア

翌シーズンの1回戦はルーマニアのペトロルル·プロイェシュティ。初戦ホームでスコアレスドローながら敵地で1-2で難敵を退ける。2回戦ではデンマークのB1909を退け、準々決勝ではフランクフルトと対戦。このシーズンのフランクフルトは強く合計3-2でウィナーSCを下すと決勝まで勝ち上がる。それでもレアルの牙城は崩せず、五連覇達成の白い巨人は、(当時は八百長の噂もあったが)今も昔も偉大なり。


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プラッツは1904年に創設され、7,828人の観客が収容できる。2001年財政難により分離、2017年に再統合されたフットボール部門はレギオナル(三部)リーグ東地区でプレーしている。撮影したのは2015-16シーズン27節。

ウィナーSCが輩出した二人の名匠

多くの名選手名指導者を輩出しているかつての名門。左端緑のジャージはゾーラン·バリシッチ前監督。こちらも昨年ではなく16年に撮影した試合後の記者会見。
1989年ウィナーSCでプロデビューを果たし2シーズンを過ごすと、ファボリテナーを経てラピドに加入。1996年5月のUEFAカップウィナーズカップ決勝のパリ・サンジェルマン戦にも後半開始からピッチに立ち中盤の舵を取った。


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トーマス·ヤネスチッツ:Thomas Janeschitz【1966年6月22日生】は、2011年から18年まで代表チームのコーチを務めた。

オーストリア代表にも召集されたストライカーは、同クラブの生え抜き。1985年にトップデビューを果たし、一度クラブを離れたが93年までの五年間在籍した。


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93年5月19日のFIFAワールド杯アメリカ大会予選、スウェーデン戦に途中出場している。2017年の ワールドW杯予選アイルランド戦。選手の隙間からベンチに赤いジャージ姿のヤネスチッツが確認できるがフォーカスは御居処に。

肥育ホルモン剤の投与を禁止する欧州は頑なに合衆国からの肥育ホルモン剤使用牛肉を拒んできた歴史がある。
1989年から米国産牛肉の輸入を原則禁止しているのだが、この欧州とアメリカの戦い、WTOの採決では欧州が負けっぱなし=経済制裁を受ける。負けを認めない子どもの喧嘩の如く欧州は諦めない。根負けしたアメリカは、代替え案として2009年ホルモン未使用の牛肉ならばと無税輸入枠を欧州に認めさせることで一応の決着がついた。


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牛肉をめぐる欧米攻防の落としどころ