Foot ball Drunker〔144〕visiting『RheinEnergieStadion』ケルン / ドイツ


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ライン川に架かるのはホーエンツォレルン橋。全長409メートルの橋が今や南京錠で覆い尽くされてグロテスクに。総重量は2トンは超えただろうか。ケルン出身のバンドHöhnerが2009年に発表した曲のプロモーションビデオの影響で大ブームに。その三ヶ月前は、こんな感じで微笑ましかった。


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第143話は1FCケルンの本拠地、スペイン-ジョージア戦が開催されたラインエネルギーシュタディオン。

中央駅からはおよそ7キロ。駐車場もあるが毎試合5万人規模の大移動だから渋滞は避けられない。ここはアーヘナー通り沿いに低床車両のトラム線路=公共交通機関の利用をお薦めする。

2006年のワールド杯に向けての新スタジアム構想。設計は1965年設立の大御所ゲルカン·マルク·アンド·パートナー社。マインハルト·フォン·ゲルカン:Meinhard von Gerkan【1935年1月3日生-2022年11月30日没】とフォルクヴィン·マルク:Volkwin Marg【1936年10月15日生】と創設者二人のイニシャル=gmpの略称で世界的に知られ、アジアでは北京·上海での仕事が著しい。
さて、UEFAヨーロッパリーグで勝利の女神から溺愛されているクラブといえばセヴィージャ。感染拡大の影響で2020年8月に無観客試合だった為、記憶に薄くても仕方ないが、インテルを3-2で下したのはこのスタジアム。2015年5月にワルシャワでウクライナのドニプロを下して連覇を成し遂げたのもセヴィージャ。ポーランドの国立競技場は、2012年のEUROに向けて2008年に着工した。そして設計はgmp。


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更に付け加えるならば、2010年ワールド杯南アフリカ大会の準決勝、スペイン代表がドイツ代表を下したダーバン·スタジアムもgmpの設計、なるほどスペイン人に追い風が吹く構造に設計されているのがgmpのスタジアム。2011年に完成したブカレストのスタディオヌル・ナツィオナルもgmpの作品。翌年UEFAヨーロッパリーグを制したのはスペインのアトレティコ·マドリー。但し対戦相手も同国のアスレティッ·ビルバオだったからジンクスはこの時点で半分破られていたと言えなくもない。
さて6日土曜には開催国ドイツとスペインが記憶に新しいカタール(1-1引き分け)に続きまたも激突。EURO 2008決勝でもドイツはスペインに屈しており、親善試合でしか勝利していないのだから苦手意識は否めない。果たしてどんな劇的なドラマが待っているのか。眠れない夜が続く。[第144話了]


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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:辻美咲