懐かしくも色褪せない妙技 クライフターン
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南野拓実:Takumi Minamino【1995年1月16日生】のプレーが話題になった先週7日のレンヌ戦。まずクライフターンで躱すと次はダブルタッチで抜き去りゴール前へのラストパス。見事な個人技に日本のメディアでも“クライフターン”の七文字が並んだから懐かしさも一入。
本家ヨハン·クライフ:Johan Cruijff 【1947年4月25日生-2016年3月24日没)が披露したのは’74年のFIFAワールド杯。決勝戦は日本初の生中継だったから、風車と煉瓦とチューリップだけでなく、オランダと聞いてサッカーの“強国”をイメージする日本人が増えたはず。
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写真はラーゲ·ズワールーエ駅のホーム。ドルトレヒトからローゼンダール行きの列車に乗車して10分。南ホラント州と北ブラバンド州の境界線となるホランス·ディープ川を越えたので、目的地のブレダ行きの列車に乗り換える。
ブレダから15キロ南に下れば向日葵でお馴染みファン·ゴッホ:Vincent van Gogh【1853年3月30日生-1890年7月29日没】生誕の地ズンデルト。一度でもこの街で毎年9月の第一日曜日に開催されるフラワーパレードを観覧したならばダリアの花が頭から離れなくなる。
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第118話はオランダ北ブラバント州ブレダのラト·フェルレーフ·スタディオン。ブレダ駅から西に3キロならば徒歩で充分な距離。この街のランドマークはブラバント·ゴシック様式の聖母教会。
同市の人口は17万人。1996年に完成したスクエアの外壁は二色の煉瓦で覆われ、いかにともオランダの蹴球場。アクセントのヘール=イエローも焦げ茶と相性の良い色彩。向日葵の花を連想させる。
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2014年10月8日の訪問時宿泊したプレミア·クラッセ·ブレダ。駅近辺に安宿が見つからず、中央駅から5キロ程の距離にある普通のホテルでダブルサイズベッドを二泊予約しておいた。幸か不幸か体調を崩し、自動販売機で飲み物を買う以外扉を開けることなく、ベッドの中で36時間静養する。何とか10月10日には回復しアムステルダムへ無事移動しオランダ代表の試合を観戦できた。この施設の二色に色分けされた煉瓦壁面がラト·フェルレーフの記憶と重なる。
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上写真で気に入ってるのが雲。一面真っ青な空は些か退屈に感じ雲の動きには心が躍る。
歌詞に雲が入っている楽曲も好きで、’95年発表の『オーヴァー·ドライブ』/JUDY AND MARY、’97年の『シンシア』/原田知世:Tomoyo Harada【1967年11月28生】翌97年の『夏色』/ゆずが不動のトップスリー。家族を養うようになった2000年代以降は、音楽を聴く時間も減少。2010年代もこの順が変わることはないだろうと思いきや、FIFAワールド杯ロシア大会が終わった頃、衝撃の楽曲が現れる。