上記の1の問題はよくよく調べてみるとそもそも解体の作業に遅れが出たため、そのしわ寄せが屋根無しとなった。
建設が決まった当初、新競技場のデザインそのものがいろいろ問題を指摘されていたが、それよりも積算に問題があり政府が示した金額にだれもそのことを同意をしなかったということだ。
そしてその予算不足に対応するため、東京都に泣きついたわけだが、国の落ち度を自治体に負わせるという事はどういうことなのか?
もちろん一般会計からの増額や補正予算を組むなど税金からの追加負担、あるいは特別国債の発行による資金調達のなどすれば、ギリシャほどとは言わないが、財政健全化を公約にしているアベノミクスの建前上、財務省の理解を得る事も難しいし、そもそも国民も納得行かないだろう。
そこで出てきたのは、スポーツ振興くじ(toto)の売上をあげるため、くじ対象に「プロ野球」を加える案も出ている。ただプロ野球言えば1969年に発生した「黒い霧事件」という八百長事件があったあり、野球界を永久追放になた物が出るほどの大事件があった。
そこでサッカーのように勝敗を予想する純粋なtotoは発売せず、すべてtotoBig方式にするということだが、余りにも場当たり的だ。
そして私が何よりも強調したいのが、こうしたチェック機能が働かない状況下で、われわれや何よりもサッカーを始めとする多くの選手達が数々の素晴らしプレーで築き上げてきて、「聖地」という名称愛称を与えれるほどの施設が実にあっけなく取り壊されたことだ。
こうしてあらためて書いてみると、さらに感情的になってしまいそうだ。
さて今年の秋にはスポーツ庁が発足することになった。その手続として先日文部科学省設置法が法改正された。
じつにその矢先にしてこの騒ぎだ。
このタイミングも何か余計なことを考えてしまう。どちらにしてもおそらくスポーツ庁が担当官庁とこの問題に対処することになる。初代長官人事が注目されているが、進んで手を挙げる人はいるのだろうか?
とにかく無計画な進捗ぶりに出鼻をくじかれた。