霞ヶ丘にあった我らが聖地、国立競技場。
いまや跡形もなく解体され、すっかり更地になっていいる。
しかしこれが日本人の悪い癖なのなか、そうした風景もすぐに慣れ、意外と懐かしいとか古い思い出が蘇るとか、そういった感慨が起こることもなく、むしろ来るべきオリンピックやサッカーを始めとする多くの競技の新聖地として新しい歴史が作られるのだろうと思っていた。
そうした矢先、下村文部科学大臣から舛添東京都知事に対して驚くべき事実が伝えられた。
その内容とは大きな問題店として次の二点に集約される。
- 1. 前年に開催されるラグビーワールドカップに間に合わないため、開閉式屋根の一部は設置せず、オリンピック終了後に着手する。
- 2. 新国立競技場は都内の中心地に位置し、その恩恵の多くは都民が受けるため、東京都に500億円の負担を要請する。
このことを受けて都知事は一体誰に責任があるのか所在を明らかにして欲しい旨表明した。当然そのことは大切な検証事項だから、然るべき機関においてしっかりと検証することは大事なことだ。
しかしこうした結果IOCを始めとする国際社会に対してかなりの信用を失ってしまっただろう。
もちろんこうした公共事業は民間企業同士の契約とは違って、競争入札で行われるため、建前上計画ないし設計と実際の建設は同じ企業が行うことは保証されない。効率性と公平性は共存できないがこれは民主主義のルールだ。
また契約担当当局は入札にあたって最低価格を決めることになっているが、それ以上の入札額を提出する入札者が出ないと不調と行って契約を締結することが出来ない。