『なでしこリーグ2部ベストイレブン』を独断選出!
プレナスなでしこリーグ2部の表彰では、『最優秀選手賞』に優勝した日体大FIELDS横浜のMF伊藤香菜子が選出。『得点王』には18試合で22ゴールを挙げたセレッソ大阪堺レディースのFW宝田沙織が表彰を受け、『新人賞』にはチームが僅か1勝の最下位に終わりながらも8得点を挙げた、コノミヤ・スペランツァ大阪高槻のFW谷口木乃実が選出された。
ただ、なでしこリーグ2部のベストイレブンはない。筆者は今季のなでしこリーグ2部をメインに取材・現地観戦を続けて来た。そこで、今回はそんな筆者が独断で『なでしこリーグ2部ベストイレブン』を選出させていただきたい。
同時になでしこリーグ公式の最優秀選手の条件には「年間優勝に最も貢献した選手。または年間優勝以外で、リーグの技術・発展に寄与したり、今後破られることがないと思われる記録を樹立した選手」となっているため、優勝チームからは選出されにくい。こちらも改めて独断選出したいと考えている。
また、せっかく独断で選出するからには、基本的にはチーム成績よりも個人のパフォーマンスを優先させたい。システムは多くのチームが採用する<4-4-2>としたいが、SBのポジションが固定できなかったチームも多かったため、<変則的4-4-2>を採用。それでは、独断選出の『プレナスなでしこリーグ2部ベストイレブン』を寸評を交えて発表させていただく。(選手写真はなでしこリーグ公式サイトより引用)
≪【独断】プレナスなでしこリーグ2部ベストイレブン≫
GK切畑 琴乃(ASハリマ・アルビオン)
16試合(先発15)1395分間出場、17失点(8完封)
【寸評】威圧感で相手FWを委縮させる事もできる、なでしこ2部では断トツの安定感を誇る守護神。どっしりとゴール前に構えて完封8試合を記録。集中力が切れる事もない1部でも通用するGK。
DF西村 望(愛媛FCレディース)
18試合(先発18)1620分間出場、1ゴール0アシスト
【寸評】リーグ唯一と言っていいポゼッションサッカーを貫く愛媛にあって、後方からの組み立てや機動力、波状攻撃に繋げるインターセプトでチームのスタイルを後押しする重要な存在。
DF羽座 妃粋(日体大FIELDS横浜)
18試合(先発18)1620分間出場、1ゴール1アシスト
【寸評】優勝した日体大のDFリーダーは国際経験も豊富。相手ボールを跳ね返し続け、苦しい場面でもクリアをマイボールにする少しの余裕に、その経験値の高さが顕われていた。なでしこ2部最優秀DF!
DF齊藤 夏美(岡山湯郷Belle)
13試合(先発13)1170分間出場0ゴール0アシスト
【寸評】身体能力が高く、1対1にも強い、要となるDF。MF顔負けのボール捌きもあり。シーズン途中加入で、チームは何とか2部自動残留を果たすに止まったが、「勝点を持っている選手」。