Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 293

Warning: count(): Parameter must be an array or an object that implements Countable in /home/orfool/soccerlture.com/public_html/wp/wp-includes/post-template.php on line 294
no-image

指揮官、主将、エースの総入れ替えとなるか!?~リヴァプール勝負の夏~

リヴァプールは過去に国内リーグ18回、FAカップ7回、CL5回もの優勝経験を誇るものの、近年の立ち位置は中堅クラブでしかない。サポーターの思い描く理想とクラブの資金力には大きな開きがあり、ビッグクラブとしての振る舞いはもう出来ない。
チェルシーやユナイテッド、バルセロナに目を付けられれば選手を放出せざるをえず、そんな厳しい状況下でサポーターの求める優勝へ向けて戦い続ける。これがどれだけ苦しい事だろう。

昨季のリーグ総得点101は09-10シーズンにアンチェロッティに率いられたチェルシーの103、昨季リヴァプールをかわして優勝したシティの102に次ぐプレミア史上3番目に多い数字だ。逆に言えばこれだけ得点を挙げながら優勝できなかったのは不運としか言いようがない。
昨季の2位という成績がサポーターの期待をさらに煽り、クラブ側もそれに必死に応えようとした。しかしスアレスのような完璧なオペレーティングはそう何度も決まらない。獲得した選手が想像通りの働きをしてくれるとは限らないのだ。

☆指揮官、主将、エースの3枚放出もあり得る!?

思い返せば、近年リヴァプールで活躍するFWのほとんどはスピードタイプだ。トーレスをはじめ、スアレス、そして渦中のスターリング。もう少し古い時代に入ればオーウェンと、リヴァプールはスピードスターを最大限に活かしたスタイルで好成績を残してきた。
逆に大型FWには良い思い出が無い。モリエンテス、アンディ・キャロル、そして昨夏に加入したランバートとバロテッリ・・・。モリエンテスは在籍時にCL優勝などを経験したが、彼の実力を考えればリヴァプールでのシーズンは散々だったといっていい。
キャロルは2011年に約45億円の移籍金でニューカッスルから加入したが、持ち前の強さを発揮する場面はほとんどなく、わずか6得点でチームを去っている。ランバートとバロテッリはご察しの通りで、どうもリヴァプールは大型FWを活かす術に長けていないようだ。

スターリングを放出する事を既定路線として考えると、後釜にはセンターFWタイプよりもスピードを武器とするシャドーストライカー系の選手をリストアップした方が賢明だろう。昨季のリヴァプールの得点の大半がカウンターから生まれており、戦術よりも個がクローズアップされたシーズンだったからだ。
それは悪い意味で今季も変わっておらず、中盤でパスを散らすジェラードが抜ける事を考えても、ポゼッション型のチームを目指すよりも堅守速攻型を目指した方が無難だ。失点数が毎年平均45~50と比較的多めな事を考えても、守備に重点を置く判断は間違っていない。

目標はあくまでCL出場権。そしてその延長線上に優勝と考えるべきだ。過去の栄光のおかげでプレミアBIG4の一角という認識がなかなか消えないのは可哀想なところもあるが、CL出場権を毎年のように獲得できるようになって初めて優勝戦線を争う事が出来る。
ロジャース政権は来季で4年目となるが、惜しいシーズンばかりが続く。パスワークを軸としたサッカーが徐々に浸透しているのも分かるが、昨季は中盤をすっ飛ばしたカウンターで成功を収めた訳で、手放しでロジャースの功績と褒め称えるのもいかがなものか。
昨季途中に見つけた4-4-2は後半戦の猛ラッシュの起爆剤となったが、スアレスが抜けてからは効力が下がってしまった。代わりに見つけた3-4-2-1も今季の中盤あたりからフィットするようになったが、前半での取りこぼしが響いてしまった。
最終節のストーク戦に1-6で敗れた事で解任されるのではないかとの見方も強まっているが、今夏にリヴァプールは指揮官、主将、エースの3枚を一挙に手放す事になるのか。そうなった時に市場を漁っても、もう何も手に入らないだろう・・・。