50分、両ワイドで起点を作りながらバイタルエリアでボールを回し、機会を窺っていたCBの吉田麻也がぺナルティアーク付近の山口からの丁寧な横パスを受けて前進。綺麗な低い弾道のミドルシュートを逆サイドネットに突き刺して2-0に。
さらに、日本は60分にもバイタルエリアでの円滑なパスワークを見せ、山口から本田、岡崎へ繋いでボックス内を攻略。岡崎のシュートが相手DFにブロックされたものの、こぼれ球に香川が走り込んでゴールへと流し込み、3-0に。
しかし、その後は3点リードになって余裕を持ち過ぎたか?さらに、選手交代にも失敗して失速。そのまま終了し、ハリルホジッチ監督の公式戦初勝利を飾ったものの、誰1人として笑顔を見せられない試合内容に、迷将の「今日の勝利と選手たちのプレーにブラボーと言いたい」という試合後のインタビューが虚しく聞こえる試合となってしまいました。
この後、日本は政情不安により中立地開催となるイランで、9月8日にアフガニスタンと対戦します。
【選手採点&寸評:独断MOMは吉田】
選手 | 採点 | 一言 |
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GK西川周作 | 6.0 | プレー機会がほとんどなく、本当は採点不可。 |
DF酒井宏樹 | 5.5 | 幾度もライン際を攻め上がったが、クロスの精度が低すぎる。キック種類が多い彼にはアーリークロスなど個人戦術として蹴らせた方が良い。 |
DF吉田麻也 | 6.5 | 素晴らしいミドルシュート以上に、あの一連のプレーにゲームを読むプレーインテリジェンスが感じられる。サウサンプトンの現監督であるロナルト・クーマンの現役時代を彷彿とさせる。 |
DF森重真人 | 6.0 | 縦パスで2列目の選手の足下に収める好配給。最終ラインからもゲームを作れる。ただ、もう少し積極性があっても良いか。 |
DF長友佑都 | 6.0 | ドリブル突破に迫力がなくなっていたが、幾度もゴール前まで飛び込んでいく動きで最も創意工夫の意欲を感じさせた。 |
MF長谷部誠 | 5.0 | さすがにキャプテンもお疲れモードか?安全策の展開に終始。このようなタイプの試合ではSB起用もアリではないか? |
MF山口蛍 | 6.0 | もっと積極性が欲しいが、1人でボールを奪い切れる能力は貴重。的確な展開力で全得点にも絡むなど海外組にも引けを取らないプレー水準。 |
FW本田圭佑(83分まで出場) | 6.0 | あの先制点の見事なミドル弾だけで及第点。アレがなかったらシンガポール戦の再現もありえた。酒井へのパスが読まれる事が多かったので、もう少しプレーに工夫が必要。 |
→MF原口元気(83分から出場) | – | 短時間出場のため採点不可。少ない時間でもボールのオン・オフに関わらず積極的にプレーも、”結婚おめでとう弾”ならず。 |
MF香川真司 | 6.0 | 絶好機を外すも、素早いターンに鋭さが戻って復調ぶりを感じさせる。現状、攻撃陣では最も重要な存在。 |
FW武藤嘉紀(65分まで出場) | 5.0 | 積極的過ぎて空回り。周囲との連携プレーにも乏しく孤立する事が代表では多い。カウンター型のチームでしかプロ経験がないからだろうが、ココが脱皮へのターニングポイント。 |
→FW宇佐美貴史(65分から出場) | 5.5 | 香川との連携で好機量産も、「決定力がある」との評判とは思えないフィニッシュの不味さを露呈。 |
FW岡崎慎司(78分まで出場) | 5.0 | 世界で最もタフなプレミアリーグ参戦の影響で疲労困憊状態。何度か足を攣っている場面も。しかし、彼の代役はいない。 |
→FW興梠慎三(78分から出場) | 5.0 | 押し込んでクロスが多い試合展開が予想される中、なぜ彼を招集・出場させたのか意味がわからない。 |