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なでしこリーグ第13節、INAC神戸VSエルフェン埼玉 ~高瀬・京川と東アジア杯組の得点でINACが首位キープ

高瀬・京川の連続試合得点で首位堅持~東アジア杯代表組が躍動した好ゲーム

【プレナスなでしこリーグ1部・レギュラーシリーズ第13節】
INAC神戸レオネッサ2-1ASエルフェン埼玉

【得点者】
<INAC神戸>高瀬(1分)、京川(62分)
<エルフェン埼玉>高野(61分、FK)

INAC主催の高知県開催のホームゲーム 代表招集の薊理絵を擁するエルフェン埼玉戦

 この試合はINAC主催試合でりありながら、女子サッカー人気と競技普及のために行われる試合として高知県立春野総合運動公園陸上競技場にASエルフェン埼玉を迎える地方開催となり、観客動員は今季リーグ最多の6067人を数えました。

 女子W杯カナダ大会でのなでしこJAPAN準優勝が開催された週末から再開したプレナスなでしこリーグはすでに今月4試合目。

 なでしこJAPANに最多7選手(GK海堀あゆみ、DF近賀ゆかり、鮫島彩、MF澤穂希、田中明日菜、川澄奈穂美、FW大野忍)を輩出したINACはなでしこの主将・MF宮間あや擁する岡山湯郷Belleに2点を先行しながら残り10分間で追いつかれて引き分け。

 首位の座を日テレ・ベレーザに明け渡してしまったものの、その後の第11節・ホーム神戸でのスぺランツァFC大阪高槻戦を3-1、3日後の連戦となったアウェイでの第12節・伊賀フットボールクラブくノ一には0-2と連勝。首位でこの試合を迎えています。

 この日もINACは「女子サッカー界のレジェンド」MF澤が負傷により、W杯後の4試合連続欠場。この試合ではW杯メンバーでありながら19歳のDF三宅史織にCBのポジションを奪われていたMF/DF田中明日菜が中断明けのリーグ初先発。ただし、そのポジションはボランチ。さらに、チーム最多の6得点を記録している左サイドMF京川舞がベンチスタートとなり、左利きで”小動物系”と言われる人気MF仲田歩夢が今季初先発。「連戦が続いた中で、コンディションを含めたメンバー選考」とした松田岳夫監督の言葉通り、2選手の入れ替えでスタート。

 対するエルフェン埼玉は、現・INACの松田監督やMF伊藤香奈子が昨季まで、INACのFW大野も2013年に所属するなど、日テレ・ベレーザ出身でINACとも関係のある選手が多いチーム。

 ただ、チームとしては1部リーグと2部リーグを行ったり来たりする”ヨーヨークラブ”

 それでもテクニックに優れる日テレ出身選手を軸にしたチーム作りはブレず、攻撃的なプレースタイルを貫いています。

 そして、今週末から行われるEAFF東アジアカップにチーム生え抜きの26歳にして主将・MF薊理絵が代表メンバー入り。薊(あざみ)は男女共に日本人サッカー選手には珍しい典型的なウイングプレーヤー。スピードはもちろん、サイドでの1対1を職人芸のように得意とするスペシャリストはマンチェスター・シティのスペイン代表MFへスス・ナバスに似ていると言えます。

 その東アジアカップにはINACからカナダW杯に引き続きMF/DF田中、負傷でW杯を欠場していたFW高瀬愛実、若手の京川舞、増矢理花の4選手が招集されている事もあり、両チーム合わせて5選手の代表メンバーの活躍にも注目が集まりました。

高瀬の電光石火の先制点でINACが主導権握るも、攻撃的でスタイリッシュに奮闘するエルフェン