そして、その“補強選手”と既存メンバーの融合を図ってアジアカップへ突入するのが青写真として最も理路整然と予想され、実際にアギーレのチーム作りのプロセスを沿っていると言えるではないでしょうか?
アジアカップまで半年の時期に発足したアギーレジャパンへ、「時間がない」という声がよくあるようですが、欧州ではすでに欧州選手権予選が始まっています。
欧州の各国はW杯後に先月1試合だけ強化試合をした直後からすでに公式戦を3試合こなしながら継続と刷新の狭間で戦っています。
世界王者ドイツも、新監督を迎えたオランダも、世代交代を施したスペインもすでに公式戦で敗戦が付いています。
当然ながら結果に対して、ビジョンや采配、選手選考といった各項目に対しての批判は付き物ですが、そこには日本で行われているような全否定と称賛だけの2極化だけの批評はなく、自分達のサッカーに対するブレもないはずです。
だからこそ、日本サッカー発展のためにはこうした部分的に切り取った見解や、将来的にどう発展させていくかのイメージを持ち、良い部分と悪い部分をストイックに問題提起できる眼を多くのサッカーファンで共有する事が求められているのではないでしょうか?