CSKAモスクワから昨冬ACミランへ移籍した本田が開幕2試合めざましい活躍をみせている。ラツィオ戦パルマ戦で得点を決めているのだ。
特に今季のラツィオでのゴールは素晴らしかった。今夏ラツィオはイタリア代表の主力センターバックともいえる、アストーリをローマにもっていかれた。
だが、しかし対人戦に優れる同国のヘンティレッティと、相手選手の動きをよむことに優れたオランダのデ・フライを獲得。守備に厚みをもたらす補強策を行っていた。
その中、本田は見事に右足で一閃。素晴らしいゴールを決めた。
そしてパルマ戦ではヘディングシュート、同僚のムンタリが相手DFをひきつけ、その隙に本田が斜めに走り込み頭をあわせる。これもラツィオ戦同様、本田の復調を示すいいシュートだった。監督であるフィリッポ・インザーギ、ピッポも本田の活躍を称賛している。
このまま、本田の好調は続くのだろうか。そして現在の本田の好調の原因は何なのだろうか。それは本人にしかわからないのだろうが、私はW杯での手痛い敗退が一因だと思う。
あまりいいところを見せられないまま終わった日本代表。常にメディアの的にされていた本田はこの時もそうだった。メディアからはバッシングともいえる、目に余るほどのひどい内容の記事を書かれていた。きっと本田は悔しかっただろう。思うように結果を出せなかった自分と代表に。そして、本田は「イタリアではこうはいかないぞ・・・」といった決意が生まれているのではないか。きっとその強い思いが本田の原動力になっているのだと思う。
ミランの攻撃陣ではメネズ、エルシャーラウィ、トーレスなど攻撃陣のポジション争いが激しい。その中で本田が今の好調を維持し、地位を確立できることを私は切に願っている。