Foot ball Drunker〔149〕visiting『Hampden Park』グラスゴー/ スコットランド


◆◆◆◆◆

さて2月17日土曜の午後、18勝1分で首位を快走するディアーン·アンド·ディストリクトFCとの試合に先発出場して3-1の勝利。マラファルコンズ·スタジアムに足を運んだ844人のファンの大半が歓喜したのは言わずもがな。実はこの試合に出場したレジェンドはマルグルーだけではない。フラム、アストン·ヴィラ、リーズでもプレーしたロス·マコーマック: Ross McCormack【1986年8月18日生】は、8部リーグのリヴァーシェジ:Liversedge FCの選手兼ディレクターの職を退いたばかり。かつてマコーマックの代理人を務めていたのがマッケイ氏。グラスゴー出身のスコット·マクラフリン:Scott McLaughlin【1984年1月20日生】も2004年にリンヴィングストンFCでスコッティッシュ·プレミアシップを経験している。この三人はスコットランド人なのでドンカスターシティならばゲスト参戦も合点がいく。

不思議なのはアイルランド代表でのキャッップ数43のプレーメーカー。ノリッジ·シティで活躍したウェズ·ホーラハン:Wes Hoolahan【1982年5月20日生】も出場したから、対戦相手の唖然とした顔が目に浮かぶ。41歳のホーラハンは2022年までケンブリッジ·ユナイテッド:Cambridge United(三部)から解雇されてから1年半ぶりの試合。

2017年6月17日アヴィヴァ·スタジアム。ワールド杯予選グループDのアイルランド代表とオーストリア代表の対戦。ハムデンパークの興奮が冷めやらぬまま一週間が過ぎた。この試合も結果は1-1のドロー。
ハリー·アーター:Harry Arter【1989年12月28日生】に代わって背番号14ホーラハンがピッチに入ったのは後半20分を過ぎてから。

◆◆◆◆◆

この試合よりもダブリンで印象に残ったのは、試合後の街の風景。両国のサポーターが互いの健闘を称え、ビールジョッキを笑顔で酌み交わす風景。
日本から取材で来たと挨拶してレンズに収めたのがこちらの写真。両国から一杯づつグラスを差し出されたら断る理由がない。子供みたいな東洋人のくせに見事な飲みっぷりと、オヤジと恰幅の良いおばさんにもハグされたが、できれば若い女性が良かった。[第148話了]


◆◆◆◆◆

🔲写真/テキスト:横澤悦孝 🔲モデル:るん