6〗GPS Stadium /ニコシア

グループGを首位で突破したのはAPOELポルト。勝ち点僅か1ポイント差に泣きFCポルトは決勝トーナメント進出ならず。ちなみに2位は出場最北のゼニト·サンクトペテルブルク。キプロスのクラブとして史上初のベスト8快挙を成し遂げている。
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2014-15シーズンは12月10日チャンピオンズリーグのグループ最終戦ではアヤックスが4-0でアポエルを粉砕しヨーロッパリーグ決勝トーナメントへの権利を手にした。上写真は翌日のオランダAD紙面。バルセロナとPSGが同組とあって、番狂わせのない順当な結果に終っている。

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距離こそ離れてはいるもののポルトガルとの結びつきは意外にも深いのがAPOEL。
そしてあのレジェンド:怒れる獅子心王リカルド·サ·ピント:Ricardo Sá Pinto【1972年10月10日生】が指揮を執る。現役時代はスポルティングCPやレアル·ソシエダで活躍したストライカー。スポルティングのエンブレムは緑地に黄色の獅子。このクラブのサポーターからはリカルド·コラソン·デ·レオンの名で支持されたが、勿論元祖はキプロスを占領したイングランド王“Richard the Lionheart”。ワールド杯欧州予選2001年6月6日のキプロス戦(6-0勝利)が代表での最後の試合となったサ·ピント。この写真はジョルジェ氏他界から三日後の25日アノルトシス·ファマグスタ戦を撮影しており感慨も一入。


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■2024年01月07日キプロスファーストディビジョン18節 APOELニコシア対アノルトシス·ファマグスタ
首位APOELに対してニコシアの鼻息荒く乗り込んできたのは二位アノルトシス·ファマグスタのサポーター。こちらもAPOELに負けず劣らずクラブ愛はかなりのもの。スコアレスの緊迫した試合が動いたのは残り10分をきったところでサ·ピントは二枚替え。するとアノルトシスの Sergio【1990年05月28日生】が相手のボディに見事な《ウエスタンラリアット》。腕だけ振るのではなく体ごと体重をのせてぶつかるような本家スタン·ハンセン:Stan Hansen【1949年8月29日生】流を決めたから、プロレスならいざ知らずフットボールの試合ではこの日二枚目のイエローが出される。

ニコシアに集いしポルトガルの新旧点取り屋達

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時計の針が残り三分を指すと、元キプロス代表のストライカー ゲオルギゴス·エフレム:Georgios Efrem 【1989年7月5日生】が投入される。九年前のアヤックス戦を経験しているベテランはこのお湯をいれてカップラーメンが仕上がる時間で大仕事をやり遂げる。単独ドリブルで左斜め45度からの強烈なシュートをゴールキーパーが弾くと相手ディフェンダーとの混戦を制し押し込んだのは途中出場のトマネ:Tomané【1992年10月23日】。


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