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天皇杯準決勝、ガンバ大阪VS清水エスパルス ~開催日程とメンバー選考で権威問われる準決勝

 控え組が出てくる毎にリズムを取り戻していくガンバと、エースFW大前元紀が出て来て悪い流れになったエスパルス。逆にガンバも控え組攻撃陣の3人で前の試合までの公式戦で24ゴール(倉田11、リンス7、佐藤6)を奪っています。ちなみに最強2トップは合計26ゴール(宇佐美15、パトリック11)。これは”選手層の違い”ではなく、Jリーグのチームには主力と控え組に差がなく、あるのは経験の差のみ。そして、その差は監督の勇気の無さや柔軟性の無さによって生じているのではないか?という以前からずっと僕が指摘してきた事の証明と言えるサンプルになったのではないでしょうか?

 天皇杯の開催地に関しては、スタジアムを各クラブが所有していないので仕方ない部分はありますが、このリーグ戦佳境時の平日ナイター開催は、選手やサッカー関係者だけでなく、サッカーファンの関心や、冬なので健康面も含めて悪い事しかありません。
 Jリーグの主力と控えの差は良くも悪くも、育成面での底上げは成功していたも、大胆な采配を真剣勝負で打ち出せないマイナスイメージもあるため、この天皇杯準決勝はJリーグと日本サッカー界の課題が浮き彫りになってと言えるでしょう。

2000年の鹿島もそうだったJリーグの歴史~世代交代は大胆にした方が大成功する例で3冠を!

 上記のレポートでJリーグのクラブにはレギュラーと控え組の実力差がないと書きましたが、それと近いニュアンスで捉えられるのが2000年の鹿島アントラーズの国内史上唯一無二の3冠獲得時の状況。前年までも各大会でタイトル争いをしつつ、このシーズンからは新たにMF小笠原満男、中田浩二、本山将志(彼は主にスーパーサブ)が主力に定着。それまでは元ブラジル代表MFジョルジ―ニョや、元日本代表MF本田泰人、ビスマルクというような錚々たるメンバーが君臨していた鹿島のMF陣に同い年の彼等3人が定着して大幅な世代交代と共に3冠が付いて来たのです。監督のトニ―ニョ・セレーゾも就任1年目だった事も含めて、Jリーグでは世代交代は徐々にするのではなく、大胆にやった方が良い。なぜなら、ベテランと若手、主力と控えに差が経験値以外にないから、という証明と言えるのではないでしょうか?
 現在のガンバも戦い方で複雑に思う部分がある事を抜けば、世代交代に成功している例ではあると思います。この部分で置いても3冠へ向けて明るい材料と言えるかもしれませんね☆

では、最後に”最後の個人採点”をお楽しみ下さい☆

<選手個人採点>

先発出場
選手 採点 一言
GK東口順昭 6.0 凄いセーブがあったわけではないが、相手GKを見ればどれだけ恵まれてるかと痛感。
DF米倉恒貴 5.5 村田にはやられ続け、胡散臭いファウルも多かったように感じるが、クローズに対応。
DF金正也 5.0 今季初めての不安定なパフォーマンス。雨での試合はさすがに出場機会が少なくても結果を残せる彼でも厳しかったか?
DF丹羽大輝 5.5 藤春のカヴァーで手いっぱいの中、中央から割られて2失点にも絡む。CBの左右ポジション交代の監督采配で落ち着きを取り戻した。
DF藤春廣輝 5.5 左サイドからチャンスメイクする倉田や宇佐美をサポートするも、守備面では村田に散々突破された。後半は村田のポジションチェンジもあって落ち着いたが良い印象はない。
MF遠藤保仁 6.0 相手の若手に翻弄される事も多く落ち着いた印象はなかった。ただ、70分以降にリズムを取り戻したのは彼の90分通したゲームメイクの妙と経験値がモノを言う。
MF今野泰幸 5.5 2失点目は彼のミスからだったが、主審に救われた。ボールを奪われた直後の相手を倒したプレーは警告対象。
MF阿部浩之(45分まで出場) 5.0 たった1人だけ疲労困憊。それだけ毎試合に渡って代表ボランチコンビが彼に負担を掛け過ぎている。彼の仕事は全盛期の橋本英郎のプレーに近いのでしょうね。
MF倉田秋 6.5 先制点の場面でのパス&ゴーの絡み、宇佐美のシュートに対してゴール前に詰める動きまでしていた部分を最大評価。彼がいると”3人目の動き”が確実に増える。
FW宇佐美貴史(81分まで出場) 7.0 バイタルエリアに入って来る時に前を向いて入っていくオフ・ザ・ボールの動きでパトリックのポストプレーも冴えた☆
FWパトリック(73分まで出場) 6.5 裏抜けが少なかったし、意外と相手DF三浦に競り勝ってた印象はないので調子は良くはなかったはず。それでも2得点2アシストできるJリーグの器からハミ出た規格外ぶりを発揮。ポストプレーで貢献できたのも久しぶり。