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親善試合 カナダ女子vs日本女子(第2戦) 〜 なでしこ、未解決の課題

なでしこジャパンは来年行われるワールドカップの開催国に乗り込みエドモントン、バンクーバーで
2試合を消化、見事に2連勝を飾った。

カナダはロンドンオリンピックで銅メダルをとった強豪であち強化試合の相手としては間違いがなく、また男子を違ってコンフェデレーションズカップがない女子ではワールドカップの試合会場として実際に使われる競技場で行われたのは非常に意味がる。
そうした観点からすれば結果にかかわらず堅実な選択をした協会はいい仕事したといえるだろう。

更に実際の試合を見てみると興味深い事実が明らかになった。
第2戦が行われたのバンクーバーのBCプレイススタジアム。
開閉式の屋根と人工芝のピッチを持つこの競技場になでしこは手を焼いた。
ボールが回らなく、なでしこは後半の途中から運動量ががくっと落ちた。
いつも以上にボールを強く蹴らなくてはいけないことと、芝が硬いものと想像される。
象徴的な出来事は73分あのワードワーカーのCB岩清水が足をつったことだ。
このためなでしこはシュミットに2発を決められ(ただし最初のゴールは記録オウンゴールになっている)常にリードされていた。
しかし途中から投入された宮間、大儀見、大野、鮫島などベテラン勢がフレッシュな体力と独特の読みで見事逆転した。
とくにタイムアップ直前に決めた鮫島のゴールは圧巻だった。
GKからボールを受けたカナダDFチャプマンの背後から近寄った鮫島がボールを奪い取りもうそこにはGKのみ、ボールを浮かせてループ気味にゴール左に流し込んだ。

この人工芝を本番前に試せたのはかなり大きい。

かくして劇的に終わったこの試合だが相変わらず気になることがあった。
未だ世代交代にがスムーズに行っていない点だ。

エドモントンでの第1戦はドイツW杯組が中心となって3-0で快勝したが、一転第2戦では若手に切り替えた。岩渕、永里など動きのいい選手がいたが、結局ベテラン勢が入らないと逆転できなかった。
2013年のアガヴェルベ・カップや先日のアジア大会でも同じことを感じたが、単純に実力差が大きい。
フィジカルのタフさ、アイディアの豊富さ、メンタルの強さ。
差は歴然としている。
なぜこのような世代格差が生まれたのだろうか。