―――千葉選手は7時半から働いているそうですが。
(葛馬)「園子は職場でもリーダーだからかな?(笑)」
―――練習はいつも18時半からですか?
(葛馬)「練習は18時半から21時までですね。」
―――それだと食事はいつ摂られていますか?食生活は気にかけられてますか?。
(葛馬)「時間もあまりないので、お昼から合間合間を見て考えて摂るようにしています。納豆や、最近は疲労回復も意識してリンゴ酢をよく飲んでいます。」
―――リーグでは1部昇格の可能性がある位置につけています。昇格も意識していますか?
(葛馬)「まだまだですね。昇格や代表よりも、今は目の前の試合を1試合1試合です!」
―――本日は試合直後にも関わらず、ありがとうございました。(・・・と言ってから、ほぼサンフレッチェ広島の話題で10分以上は話しておりました。チーム・フロント・関係者の皆様、ご協力ありがとうございます。)
“決定力”に直結する“突破力”を持つ自然体のアタッカー!
そう、今季のハリマのスローガンは、『一戦必勝!』。1段1段の階段をしっかりと登り続けた時、新たな世界が見えてくる!
クラブでも代表でも、男女問わず、日本サッカー界では決定力不足が叫ばれる。しかし、“決定力”を問うことはあっても、“突破力”を問うような指摘は少ない。ドリブルで1人交わしてシュートを放つ技術と、クロスを放つ技術は少し似ている。ドリブルで縦に抜く“突破力”なしに“決定力”は望めないはずだ。比類なき“個”とは、葛馬史奈のような選手のことを指しているのかもしれない。
シェフ・葛馬は天性の感覚でレシピを提供する。いつも良質な食材(パス)を提供し続ける虎尾がいて、葛馬のまな板を洗いながら自分のレシピを提供する千葉がいてこそ輝くシェフだ。選手だ。
得点を量産する彼女には今後、他チームからの研究による対策が始まるだろう。怪我で戦列を離れた千葉に対し、「園子には早く戻ってきてもらわないと困ります」と言う葛馬だが、千葉が復帰してくるリーグ再開までに、より自立した選手になっているだろう。
そうなると、葛馬にマークが集中する事で千葉や虎尾へのマークは薄くなる。ハリマには緻密な戦術はないかもしれないが、こうした選手ひとりひとりの成長による個人戦術の組み合わせによってチーム力が積み上げられる。
シーズン後半戦のハリマと葛馬が楽しみだ!
【プロフィール】
名前:葛馬史奈(かつらま ふみな)
生年月日:1994年3月8日(23歳)
出身: 広島県
身長:163cm
体重:53kg
所属チーム: 藤枝順心高等学校→アンジュヴィオレ広島(2012-2016.6)→ASハリマ・アルビオン(2016.7-)
ポジション:MF・FW
背番号:9
代表歴:U23日本代表
なでしこリーグ2部(相当)通算:75試合21得点(今季:10試合6得点)