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日本代表後任監督難航中。デンマークの英雄は日本の救世主足りえるか?

 未だに決まらぬ日本代表監督の後任だが、ここに来てラウドルップ氏が一番手に上がってきた、という報道が出てきた。

 果たして、彼は日本代表監督として日本サッカー協会が掲げた条件に合致するのだろうか?

 現役時代にはユヴェントスやバルセロナ、レアル・マドリードなどで国際経験も豊富で、一時期ヴィッセル神戸にも在籍していたこともある。日本をわずかながらも知っているという意味ではいいことだろう。

 デンマーク代表でも104試合に出場しており、経験という意味では全く問題は無いといえる。

 監督としての経歴はスペイン、ロシア、イングランド、カタールと渡り歩いており、それなりに経験を積んでいるといえるだろう。

 彼の志向するフットボールはショートパスを駆使し、両翼から攻め立てる戦術を好む攻撃的な監督である。

 ただ、指導者として国際的な大舞台に立ったことが無い点はマイナスであろう。

 また、チーム修正力には欠け、その性でスォンジー・シティを解雇されるなど、指導力という意味では若干首を傾げざるを得ない面も見逃してはならない。

 現在、カタールリーグのレフウィヤFCの監督に就任している為、彼を監督として招聘するには違約金も発生するという面も、資金力に欠ける日本サッカー協会には重荷となるのではないだろうか?

 確かに良い監督であるのは間違いないのだが、経験に欠ける部分があり、日本代表監督候補としてはかなり首を傾げざるを得ない。

 もし、ラウドルップ氏を招聘するならば、ワールドカップ予選を含めて安定しなくても我慢をしなければならない可能性は充分にある。

 個人的には、お勧めしかねる人材である。