この日撮影したのは中国籍の黃威:Wei Huang【1993年10月29日生】。彼は16歳で渡仏、メツの下部組織出身のセンタ-バック。’20年にギマランイスBから北京五輪スポ-ツセンタ-を本拠地とする北京北体大足球倶楽部への移籍が決まり母国復帰。今季は中国二部の佛山南獅足球俱樂部に所属しているがベンチを温めている時間が長い。
現在こそ二部のリーガ·プロにすっかり根を張ったレイションイス。序盤の快進撃で脚光を浴びたのは2008-09シーズンのプリメイラ=リ-ガ·サグレス。
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開幕戦こそ黒星スタートながら、2節からの三連勝で順位は三位に上昇。最初の関門ベンフィカとのホ-ムゲ-ムを1-1のドローで切り抜け、次(6)節は敵地ドラガンへ乗り込んでのFCポルト戦。乗り込むと言ってもポルトの本拠地からマトジニョシュまでは10キロ程度しか離れていない。2008年10月25日の公式入場者数は37,408人。
開始3分左コーナーキックから出鼻を挫く先制ゴ-ル。29分には山なりのパスに抜け出したブラガ:Bruno Manuel Araújo Braga【1983年6月17日生】がダイレクトでサイドネットに突き刺す追加点。しかし国内隋一の強豪ポルトも意地を見せ同点に追い付く。すると後半33分エリア外から振りす向きざまに放ったミドルでネットを揺らしたのはまたもブラガ。この日2G1Aと全得点に絡み、チ-ムを首位に押し上げる立役者に。
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8節今度はリスボンに乗り込みスポルティングCP相手にも白星(0-1)と気がつけば1分けを挟み7連勝。11節ヴィトーリアSCに敗れるまで首位の座をキ-プしていたから驚き。ここからダイエットの後のリバウンドの如く失速してしまうが、それでも6位でのフィニッシュ。クラブの予算規模と照らし合わせれば称賛されて然るべき。ポルト、スポルティングからの金星は何れもアウェ-戦だっがカップ戦ベスト16でベンフィカを下した場所はエスタディオ·ド·マル。歴史に刻まれるシ-ズンとなった。
そのブラガ、2018年にはCDアヴェスでプレ-しており、健在ぶりをフレームに収めたのがこの写真。そして翌19年には九年振りとなるレイションイスへの復帰。22年にキャリアに終止符をうっている。欧州でも中堅弱小国であれば一度くらいはA代表に声が掛かったかもしれない技量の持ち主がごまんといるポルトガル。彼もまたその中のひとり。’16年には欧州を制したタレント王国のナショナルチームには僅かな隙間も存在しない。
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中国の習近平:Xi Jinping【1953年6月15日生】国家主席が、同国のサッカー発展の壮大なビジョンを語ったのは2011年。’16年には中国サッカー協会が2050年までの構想/計画を発表している。2015-16シーズンの中国スーパーリーグにおける移籍金総額が4億5千万米ドルを記録。これは世界で五指に入る大盤振る舞い。まさに中国サッカーバブルの絶頂期。当時のレイションイスの補強が些か興味深い。
前(14)年ボアヴィスタから加わった李源一:Li Yuanyi【1993年8月28日生】に続き ゴンドマールからセンターバック潘喜明:Pan Ximing【1993年1月11日生】と左ウィンガーの郭毅:Guo Yi【1993年1月29日生】と韋世豪:Shihao Wei【1995年4月9日生】の三人を獲得。前述の黃威に、2017-18シ-ズンはFCパソス·デ·フェレイラからゴールキーパーの叶爾杰提:Yerjet Yerzat【1993年1月4日生】が移籍したところで打ち止め。
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