夏の風物詩····とは限らない欧州の花火大会
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先週は横浜みなとみらい、今週土曜には神宮外苑の花火大会。この時期日本各地で打ち上げ花火が夜空を彩る。Jリーグ観戦時にスタジアムの観客席から眺めた記憶も蘇る。
連日の熱戦で盛り上がるパリ五輪。サッカー同様開会式に先立って試合が行われたのは七人制ラグビー男子。会場はサッカーファンにもお馴染みのフランス国内最大スタッド·ド·フランス。実はこの殿堂で打ち上げ花火を撮影したのが下写真。2014年クープ·ドゥ·フランス決勝戦終了後のアトラクション。フランス革命記念日の夜にエッフェル塔付近で打ち上げるのも夏の幕開けを告げる風物詩。但し花火の国として名高いマルタではEU加盟記念の催しとして毎年四月開催。欧州では新年から春にかけて花火を目にする機会も少なくはない。
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それでも欧州の都市で花火と聞けばこの都市と名前がまず頭に浮かぶ。オランダ東部ドイツとの国境を接するオーファーアイセル州エンスヘデ。通算11回目となるUEFA欧州選手権:EURO2000はベルギーとオランダによる共催。会場はアムステルダム/ロッテルダム/アイントホーフェン/アーネムの四都市。残念ながらこのエンスヘデは選外。24年前の主役は言うまでもなく開催国のオランダ代表。日本代表が世界の扉を開いたFIFAワールド杯·フランス大会はブラジルにPK戦で敗退。無敗で大会を去ったメンバーが二年を成熟期間を経て’88年以来二度目の欧州制覇を目指す。筆者世代にとってこの98年から2000年のオランイェへの思い入れは人一倍強い。
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1995年エルンスト·ハッペルでACミランを破ったアヤックス·アムステルダムのベンチ入りメンバー。その平均年齢は23歳。ユースからの手塩に掛けて育てた生え抜きが13人。十年は大袈裟でもあと五年はアヤックス王朝が続くと誰もが疑わなかったその完璧な連動。ところがこの栄光から半年後にボスマン判決の余波はオランダの都をも襲う。イングランド、スペイン、イタリアの強豪クラブが資金力に物を言わせアムステルダムは草刈り場となった。そのアヤックスの同窓生が再会を果たしたドリ－ムチ－ム。
大黒柱のデニスベルカンプ·ベルカンプ:Dennis Bergkamp【1969年5月10日生】は1993-94シーズンにインテルに移籍しているひとつ上の世代。レギュラーの半数以上を占めたのはウィ－ンでビッグイヤ－を囲んだタイトルホルダ－達。
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EURO2000開幕まで一ヶ月をきった2000年5月13日。自由とチューリップと風車の国で起こったのは第二次大戦以来となる同国最大の惨事。エンスヘデの名前を世界中のメディアが報じている。
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第159話はFCトゥウェンテの本拠地デ·フロルーシュ·フェステ。完成は1998年。5月10日の杮落としはPSVとのエールディビジ公式戦。この試合はFCトゥエンテが3-0で勝利している。
2008年の拡張工事により収容人員は三万人に。スティーブ·マクラーレン:Steve McClaren【1961年5月3日生】を英国から監督として招き2位でフィニッシュしたのがこのシーズン。
翌2009-10シーズンは、12節の時点で首位を堅持。5節で首位フェイエノールト·ロッテルダムと敵地で引き分けると、6節以降は無傷の七連勝。前半の天王山となる三位アヤックスをホ－ムで迎え撃った一戦は1-0での勝利。AJAX KICK OFF=マッチデ－プログラムの左上写真は、セットプレ－からのゴ－ルシ－ン。頭であわせた22番はKAAヘントから移籍したブライアン・ルイス:Bryan Ruiz 【1985年8月18日生】。