Foot ball Drunker 〔51〕visiting 『Craven Cottage』ロンドン/ イングランド

フェアプレー枠は ジェントルマン=英国紳士のクラブに

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試合がなくてもスタジアムに足を運ぶ。練習風景を見れればラッキー、ユース世代やアカデミーの練習も見る価値はある。
若年層の指導では技術勝敗よりもフェアプレー精神が第一。フェアプレーはまず握手から。試合前に審判と相手チーム選手へのリスペクトを表現する重要な行為。


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英国首都ロンドンは、テムズ川に架かる個性的な橋を眺めるだけでも楽しい。写真はチェルシー橋の西に造られたアルバート橋。

ハマースミスアンドフラム地区の総面積は僅か16キロ㎡。その中にチェルシーFC、フラムFC、クイーンズ·パーク·レンジャーズと三つのクラブがひしめく激戦区。

最寄りはパトニー·ブリッジ駅。ただし川沿い公園横を歩いてみると20分はかかった。
チェルシーのナイトゲーム観戦のためスタンフォード·ブリッジまでの移動、フルハムパレスロードを小走りでキングスウッドのバス停までは5分強。幸い北へ向かう74番バスに間にあった。
地下鉄アールズコート駅の手前、アールズコートスクエアで下車したが、ひとつ手前ウェストブロンプトンのほうがより近かったようだ。


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UEFAはフェアプレーを推奨するキャンペーンの一環だったか、UEFA杯から現ヨーロッパリーグへと変更の際、リスペクトフェアプレー枠を設けていた。5年で廃止されたユニークな規定は以下のとおり。

1年の間UEFA主催の公式戦で査定されるフェアプレーランキングの査定6項目は①赤黄色カードの累計②ポジティブなプレー③対戦相手への敬意④審判への敬意⑤役員・チーム関係者の態度、そして⑥は後ほど詳しく。ちなみに査定対象は、クラブチームだけではなくUEFA主催であれば代表チームの試合も含まれる。
集計の結果一番フェアな国の中で、数値が首位のクラブチームは勝敗順位を度外視してUEFAヨーロッパリーグ予選出場権が与えられる。これを棚から牡丹餅と言わずして何が牡丹餅なのか。

マーク·ヒューズ:Mark Hughes【1963年11月1日生監督率いるフラムは2010-11プレミアリーグで8位。UEFAリスペクト・フェアプレー·ランキングでのヨーロッパリーグ出場を決めての退任。

前指揮官に続き フラムに集うアヤックスの生え抜きたち

後任はアヤックスで職を追われて半年、マールテン·ヨル:Maarten Cornelius “Martin” Jol【1956年1月16日】氏がトッテナム以来のプレミア復帰。