来季はJ2でスタートとなるセレッソ大阪は、一年でのJ1復帰の為、監督にブラジルの名将であるパウロ・アウトゥオリを起用することを決めた。
鹿島時代にはチームとの補強での意見の相違や主力放出等で衝突、一年での契約終了という形になってしまったものの、高卒新人であった現シャルケの内田篤人を起用したりなど、若手の積極登用しつつ、チームを再構築するという難度の高いタスクをこなした。
ナビスコカップ準優勝、天皇杯ベスト4と結果を出しているだけに、セレッソでも同様のタスクでの活躍を期待される。
近年こそ、アトレチコ・ミネイロではチームに守備を求めすぎた為に、攻撃的だったチームのバランスが狂ってしまい、かえって得点不足に陥ってしまい、解任されている。
だが、途中就任となったサンパウロでも、結果を残せずにチームは降格の憂き目を見てしまっているが、これはチームが既に崩壊寸前であったのに加え、欧州遠征とスルガ銀行チャンピオンシップの出場により準備期間を充分に取れなかったのが原因であり、彼の手腕が悪かった為ではない。
これに関してはチーム主将であるセニがクラブ批判をしていることからも伺える。
確かに有能ではあるが、頑固で融通が利かないという面もあるだけに、主力の相当数の流出がありそうなセレッソにおいてどれだけその手腕を発揮できるか、非常に楽しみである。
クルピとはまた違ったチームつくりをしてくるだけに、新生セレッソのサッカーが今から楽しみである。