フィンランドの伝統とアメリカの融合が日本にも上陸
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カバ-写真は吉祥寺の東急百貨店で購入したアーノルドArnoldsのドーナッツ。日本進出から既に十二年が経過したから人気も定着している。正確には19年に一度閉店しているのだが、’21年に再開。伝統的な揚げ菓子“ムンキ”に米国ドーナッツの技術を取り入れたフィンランドオリジナル。卵、牛乳を使用しないのでアレルギ-のある方も安心して食べられる。
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ヘルシンキでは独特の風味が口の中に拡がったがその正体はショウガ科のスパイス《カルダモン》。さてアーノルドのドーナッツ。ひとかけら千切ってくれたので口に入れてモグモグ、口から出たのは「美味しい」の一言。いやいや年齢を重ねて深みのある男性の気の利いたコメントを求められてもドーナッツを食した経験値が低すぎる。この井之頭公園での撮影は2017年の冬。その前に食べたのはミスタードーナツ門前仲町ショップだから2002年。15年ぶりでは比較のしようがない。吉祥寺には七年以上行っておらず次回食べる機会もないまま、あの世にいるかも。
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昨シーズンの後半戦、HJKのホームゲームで恒例となったのが、またもハ-フタイムの企画なユニ-ク。先ずはピンク色の巨大なアーノルドドーナツがゴールマウスの前にお目見え。観客の一人がセンターサークルに足を踏み入れる。チャンスは三回。ボ-ルがドーナツの穴を通せば成功。「ゴールに向かう途中でボールがピッチ上を跳ねてもOKです。」と言われても不可能としかか思えない。
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六月にHJKの選手たちがトレーニング終了後チャレンジした動画をSNSで拝見。成功したのは唯一ゴールキーパーのハリル·バージュ:Halil Bağcı【2003年4月4日生】。さすがロングフィ-ドはお手の物。この場合はお足の物か。素人には穴を通すどころか届く距離ではない。宝くじが当選する人は必ずいても、この企画は絶対無理····と思いきや、幸運に恵まれたつわ者が世の中にはいる。ホームペ-ジに賞品の生涯無料観戦チケット二枚を手にする男性の姿が掲載されていた。試合当日ははスタジアムの売店でも販売しており、ドーナツの売り上げに一役買ったかもしれないこのイベント。
母国の英雄が北極星の州から帰ってくる
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寒冷地であるがゆえにJリ-グ同様春秋制を採用しているヴェイッカウスリーガ。2000年のスタジアム完成時は天然芝を敷いたもののその後人口芝へと転換している。先駆けてリーガ杯は既に開幕。黒星スタ-トながら17日のインタートゥルク戦は敵地で勝利し星を五分に戻した。
そのヘルシンキに朗報。 テーム·プッキ:Teemu Pukki【1990年03月29日生】の加入が決定した。2011年のシャルケ04移籍以来十四年ぶりとなる古巣復帰。18歳で招集され刻んだ代表キャップ数は127。ゴ-ルネットを揺らした回数は42。
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2023年から、この二シ-ズンは米国メジャーリーグサッカーのミネソタ·ユナイテッドFCに所属。厳寒で知られる同州の愛称は“北極星”
六月に膝、十月にはハムストリングの負傷で戦線離脱。十一月プレ-オフ準々決勝の大一番、日本人ディフェンダ-二人を擁するロサンゼルスギャラクシ-に敗れた試合を含めても半年で僅か七試合。それもスタメンはシアトル戦だけで六試合が途中出場だけと試合勘が鈍っていないか懸念されるところ。