1913年にオスマンから悲願の独立の際、アルバニア王国創立に助力したオーストリア＝ハンガリー帝国とイタリア王国だったが、無政府状態の’16年、墺伊更に仏軍も加わり占領してしまう。
続く第一次大戦は、中部アルバニアの併合を企むイタリアが参戦。1918年にフランスとイタリアはアルバニアからオーストリア·ハンガリー軍は撤退させる。この時ギリシャも南部アルバニア併合を要求したことで、結果アルバニアの独立が再び認められる。
’26年からはベニート·ムッソリーニ:Benito Mussolini 【1883年7月29日-1945年4月28日没】のイタリアから保護国としての扱いに。
現在はイタリア語を覚えたアルバニア人を安い人件費で雇用するイタリア企業も増えて、出稼ぎ労働者が更に増える好循環。そもそもムッソリーニ時代にインフラが整備されたこともあって、アルバニア人はイタリアに好意的なのだとか。
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第83話は、ティラーナにあるアルバニア代表とFKパルチザー二 の本拠地新国立スタジアムは2019年に完成したばかり。冠スポンサー企業はフラッグキャリアのエア·アルバニア。こちらも’18年の創立。斬新で個性的なデザインはイタリア人のマルコ·カサモンティ:Marco Casamonti【1965年生】。
アルバニアでパルチザンとくれば、1939年ムッソリーニのファシスト党がイタリアから同国へ侵攻、抵抗した民衆の武勇につきる。第二次大戦が勃発するとギリシャへと侵攻すべく、アルバニア兵で部隊を編成を目論むが、従うどころかパルチザンとして反旗を翻しイタリア軍の手を焼かせた。この共産党パルチザンを率いたのがエンヴェル·ホジャ:Enver Hoxha。率いるとソ連軍によって全土解放により社会主義国に。ホジャの独裁政治から鎖国に入り『欧州の北朝鮮』が誕生する。
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英国の公共テレビ”チャンネル4″がジャーナリストのクリストファー·ヒッチェンズ:Christopher Hitchens【1949年4月13日生-2011年12月15日没】のMCでマザー·テレサのドキュメンタリー番組『Hell’s Angel=地獄の天使』を放映したのは1994年。翌年ヒッチェンズは出版している。
1989年8月アルバニア訪問時、テレサはネジミエ:Nexhmije Hoxha【1921年2月7日生-2020年2月26日没】夫人をはじめ当時のアルバニア政府に歓迎され、黒い交流があったとされるホジャの墓前に花束を添えた。その知名度を利用しようと政界財界の魑魅魍魎が群がったが純真な修道女は、来るものを拒まず。
四半世紀が過ぎた泉下の客が善か悪かと、今更論じることに興味はない。著者のヒッチェンズも既に鬼籍に。
マザー·テレサを守銭奴と批判する書籍で、ヒッチェンズもそれなりの印税を手にしている。真実であろうがなかろうが、テレサの従来のイメージを覆さなければ金にならない。
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