Foot ball Drunker 〔111〕visiting『Stadio Georgios Karaiskakis 』ピレウス/ ギリシャ

ギリシャスーパーリーグ1部を代表する強豪クラブを取材したのは今月ヴォロスNPS戦。相手ゴールに28本を放ち(被弾は3)。ボール支配率66%の数字は、冒頭のアレクサンドロプロスを含めたポルトガルカルテッドの存在が大きい。
上写真はブラガで四年前に撮影したアンドレ·オルタ:André Horta【1996年11月7日生】。当時はベンフィカから貸し出されていた。髭を蓄え精悍さを増した現在、プレーにも余裕が伺える。


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シキーニョ:Chiquinho【1995年7月19日生】ポルト大都市圏北部のサントティルソ出身。SLベンフィカ在籍時の2021年にS.C.ブラガ、 翌年2月のギレスンスポルに貸し出される。昨季は25試合に出場。国内リーグ制覇に貢献し、今年オリンピアコスに完全移籍したミッドフィールダー。


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56番ダニエル·ポデンセ:Daniel Podence【1995年10月21日生】はリスボン県オエイラス出身。9歳のアカデミー入りから2018年のオリンピアコス移籍までスポルティングCP所属。その名前が欧州に知れ渡ったのは2019年9月のUEFAチャンピオンズリーグ。31.000人の大観衆でスタンドが埋まったトッテナム·トッテナム・ホットスパー戦。試合はハリー·ケイン:Harry Kane【1993年7月28日生】の先制弾炸裂。追加点を奪われ0-2と敗色ムードが増した前半終了間際、背番号10(当時)の右足が火を噴く。試合は後半ホームチームが追いつき勝ち点1を分け合った。その存在はエーゲ海のサロニコス湾からドーバー海峡を越え英プレミアクラブの耳に。翌20年から四シーズンをウルバーハンプトン·ワンダラーズで過ごし計105試合に出場。昨季は最多の6ゴールを記録したウインガー。


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2010年に財政危機に陥ったギリシャは、欧州連合や国際通貨基金から金融支援を受けて辛うじて生き長らえた。青息吐息状態の同国最大の港を中国企業が3億ユーロ投じて利権を獲得したのは2016年。先月6日拡張された新埠頭の落成式が催された。
一方のトルコ、遅ればせながら昨年国内産のEV=電気自動車の出荷が開始された。勿論搭載されているのは中国製バッテリー。昨秋のイスタンブール滞在時、前年までのEV売上台数が前年同期に比べ約10倍のニュースを耳にした。

するとトルコは関税同盟および自由貿易協定(FTA)締結国以外からのEV輸入に規制を設けた。関税同盟国ドイツで生産する米国テスラは対象外ならば、この新規性 実質中国の主要EVメーカー6社を狙い撃ちする事になるから興味深い。


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さて初戦のマッカビ·テルアビブ1-4で落としながら敵地ではポデンセのゴールを口火に怒涛の4得点。タイスコアで延長に入っても勢いは止まらずUEFAカンファレンスリーグは八強入り。

来月オスン帝国からの独立の立役者スタディオ·ヨルギオス·カライスカキス名前を冠するスタジアムに満を持して乗り込んでくるのはフェネルバフチェSK。両国で最も人気のある両雄の激突となれば、大会の“格”など関係ない。豪華な四試合が並ぶチャンピオンズリーグよりも危険で異様な雰囲気に包まれるこの試合は注目に値する。[第111話了]


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