Foot ball Drunker 〔73〕visiting 『Szamosi Mihály Sporttelep』ブダぺスト / ハンガリー

ドナウの真珠 23番目の区は最南端に

◇◇◇

ハンガリーの首都ブダペストは東京と同じく23の区に分かれている。北から若い順番に並んではいないが最南端に位置するのはショロクシャール=23区。まずは地下鉄M2で終着ウルシュ·ヴェゼール広場へ。そこで始発駅のケズバーゴーヒードからチェペル・ヘーヴで南下する。セントイシュトバーンウッツァ駅で下車すればスタジアムは目の前。

◆◆◆◆◆

取材したのは2019年3月6日。第73話はショロクシャールの本拠地サモシミハイスポーテレプ。5000ある座席の5%が埋まっている程度。平日(水曜)開催のデーゲームだから仕方ない。なぜナイトゲームにしないかと聞かれれば理由は明白。照明がないから開催できない。スタジアムに着いて更なる驚きはピッチが緑色ではない。

◆◆◆◆◆

懐かしの枯芝。何故懐かしなのか若い方にはわからないか。トヨタカップや天皇杯の決勝で当時のサッカー狂が足を運んだ80年代の旧国立競技場は夏に成長し、冬には茶色く枯れてしまう夏芝が敷き詰められていた。

◆◆◆◆◆

この日はショロクシャールとモションマジャローヴァールの試合。国内屈指の名門フェレンツヴァーロシュから貸し出されている若手達。ノルバート·クンドラク:Norbert Kundrák【1999年5月18日生】

1999年北部ミシュコルツの出身。地元の強豪ディオーシュジュールVTKのユースで頭角を現し、2013年にホンヴェドユースに移籍しており古巣への復帰となった今季。

◆◆◆◆◆

2017年5月のデブレツェニ戦でトップデビュー。U19代表とU21代表を掛け持ちした。

◆◆◆◆◆

ハンガリー第三の都市、ミシュコルツはトカイはワインの名産地。蜜のような甘さの貴腐ワインで知られるが、フルミントなど辛口の白ワインも美味。お薦めはエルドベニヤのワイナリー、カラーディ·ベルガー。
葡萄の品種は同じでも貴腐菌が付着しておらず製法が異なるサモロドニの辛口サーラズ。自分の舌には貴腐よりもこちらが合っている。クリスマスイブ前日でカバー写真もディナー風にした。

◆◆◆◆◆

コルネール·ツセルニク:Kornél Csernik【1998年7月2日】とゾルタン·デレカス:Zoltán Derekas【1998年9月19日生】の同級生コンビも当時フェレンツヴァーロシュから貸し出されていたが、現在もハラダスで共にプレーしている。