ハノーファーの前に、アーセナルに貸し出しを交渉、合意したのはVfBシュツットガルト。浅野は2017年ブンデスリーガ15試合に出場。しかし2018年タイフン·コルクト:Tayfun Korkut【1974年4月2日生】がハノーファー監督就任。地元シュツットガルト出身ながら両親ともにトルコ人。
89年のユース年代から1994-95シーズンのトップデビューまでキッカーズ(当時は三部)で過ごし引退後は指導者に。2014年から15年にはハノーファーの指揮官も務めている。
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コルクトから戦力外扱いされトップチームでほされた浅野は、2試合このスタジアムのピッチに立っている。キッカーズだけでなくVfBのセカンドチームもホームスタジアムとして使用しており、レギオナルリーガ・ズュートヴェスト(※四部)で試合勘を磨く羽目に。315人の観客が見守るアストリア·ヴァルドルフ戦では得点を、ザールブリュッケン戦では先制点をアシストして格の違いを見せつけるが所詮相手はアマチュア。この自国の代表選手への屈辱的な扱いに日本代表サポーターの腸が煮えくり返るのも仕方ない。
フットボールとチョコレートとシュツットガルトで思い当たるエピソードはこれしかない。ドイツのシュツットガルト北東部バート・カンシュタットで1912年創業したアルフレッド·リッター:Alfred Ritter【1885年生-1952年没】。
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事業拡大ヴァルデンブーフに移転、カンシュタット·ヴァセンのスタジアムで観戦するファンのためにポケットに入れやすく食べやすい形状の《リッタースポーツ》が発案された。現在も世界的に支持される同社は自社農園にて持続可能な有機カカオ農業に取り組む。2018年同国のメーカーでは初めて、全製品の原料を認証カカオ豆使用とコミットした。大衆チョコレートであってもとことん拘る。
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オックスファム·インターナショナルの活動に協力した際、お礼に何度かチョコレートをいただいた経験がある。これはジローナのオックスファム訪問を証明する缶ビール。カカオの生産現場における児童労働撲滅のための取り組みがフェアトレードチョコレート。それが2018年隠蔽されていた各国での職員による不祥事が次から次へと明るみに出た時は腸が煮えくり返った。
前述の認証カカオにしても 無農薬レベルの単純なものではなく、途上国の生産者が先進国の大手企業の圧力に屈せず対等な取引ができているかを査定したうえでの国際フェアトレード認証を指す。
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お馴染みのリッタースポーツパッケージ。再び登場の瓶は、ブンデスリーガのオフィシャルパートナーでもあるクロムバッハ。ノルトライン=ヴェストファーレン州クロイツタールで醸造されるピルスナーはドイツでもトップクラス。リッター同様日本国内のスーパーでも見掛けるようになった。
決着がついたベオグラード訴訟 ドイツ戦の決勝ゴールを一番見せたかったのは元会長
2021年5月給与未払いを理由にパルチザン·ベオグラードとの契約を解除。これをクラブ側は契約不履行として浅野を訴え、更に地元メディアも浅野を批判する論調。これには筆者の腹は煮えくり返ったどころか、怒髪が天を衝いた。