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女子W杯カナダ大会準決勝、日本VSイングランド~勝利を手繰り寄せた大和撫子【選手採点付き観戦記】

【スターティング】

先発出場
選手 採点 一言
GK海堀あゆみ 6.5 空中戦で危ない場面もあったが、勇敢に対応。押し込まれる場面で決定的なセーブで失点も防ぐ。
DF有吉佐織 7.0 男子顔負けの迫力ある動き出しから鋭いパスを引き出し見事にPK奪取。オランダ戦のゴールから1つ階段を上ったパフォーマンスを続けている。
DF岩清水梓 7.0 平均身長で7cm上回る相手にも怯まず対応。DFラインが乱れる事は一切なく、低い位置からのビルドアップも的確。これほどのインテリジェンス(知性)のある選手は男子にも欲しい。
DF熊谷紗希 6.5 マークを離す場面や、繋げる場面でも大きく蹴ってしまう事もあるが、日本人離れした対人守備で強さを見せ続けた。
DF鮫島彩 6.5 攻撃参加は少なかったものの、相手に全く背後を取らせず抜かれず。1対1でも負けなかった。決して順調ではなかったはずだが、大会を通してコンディションが上がっている。
MF阪口夢穂 6.0 宇津木とコンビを組むようになってからクラブで点取り屋としても活躍する攻撃面での良さがどんどん出ている。オランダ戦の決勝点、この日のPKを誘う絶品のパス。試合を決める大黒柱になって来ている。
MF宇津木瑠美 7.0 彼女は良い意味で外国人選手。バシッバシッと体を当てて球際の競り合いで強さを見せ、パンッという音を立てる球筋の速い縦パス。今大会MVP級の活躍を続けている。
MF川澄奈穂美 6.5 無尽蔵のスタミナで走り切り、守備意識に加えて、海外経験で球際の強さも身につけた模様。地味になったが地力が付いている。OGを誘ったパスの判断、精度、鋭さもその成長度を象徴している。
MF宮間あや 6.0 優しすぎる性格か?低い位置からのスローインを左サイドMFの彼女が行うと相手に押し込まれてしまう。決勝はもっと強気で良いかもしれない。ただ、自分たちのラッキーではなく、「相手のアンラッキーで」と平然と語ったインタビューに彼女がキャプテンである理由が分かる。
FW大野忍(70分まで出場) 6.0 目立った活躍はないが、決勝トーナメント以降にハイプレスのチームコンセプトが固まったのは、プレスの最先端となれる彼女の前線起用。アルゼンチン代表FWカルロス・テべスばりです。
→FW岩渕真奈(70分から出場) 7.0 完全に流れを変えた救世主。大会直前に負傷していなければ、どんな活躍を見せたのか?彼女がいるから決勝でもラスト20分までは同点で楽しみたいと思えるほど。
FW大儀見優季 6.0 大会通して僅か1得点のみ。しかし、安藤梢の負傷でオフ・ザ・ボールの動き出しや、起点になってタメを作るプレーなど多彩な貢献度は宮間と2人だけが全試合フルタイム出場が続く理由。不調ではない。