バルセロナでゴールマウスを守っていたビクトル・バルデスが、イングランドの地に立つことになるかもしれない。
昨シーズン限りでバルセロナとの契約が満了していたバルデスだが、再就職先と伝えられていたフランス、リーグアンのASモナコでメディカルチェックをパスできず、まさかの移籍破談となって今はフリーの立場となっていた。
3月に負っていた右ひざ前十字靭帯断裂後の予後がよくなかったようなのだが、当然それを込みでの話と思っていただけに、この破談は予想していなかった。
その彼に目をつけたのはプレミアリーグのリバプールである。現在はミニョレがゴールマウスを守っているものの、同僚のジョーンズやワードは実力的にミニョレを脅かすところまでは行っておらず、競争がないために伸び悩んでいる印象を受けているだけに、仮にこの移籍がまとまれば、本格的に正位置争いが勃発することになるだろう。
特に今年は新戦力の加入で層は厚くなっているものの、戦術的にまとまっているとは言いがたく、ここまでは多少不甲斐ない結果に終わっているだけに、多少手薄と言えるキーパーの層が厚くなり、競争によるモチベーションの上昇やまだ若いミニョレに経験を伝えることも出来ることを考えれば、この加入は(膝さえ万全な状態にあることが確認できたならば)非常に有意義なものになるだろう。
15日にはリバプールにてメディカルチェックを行うとのことだが、これをパスできることを心から祈りたい。