昨シーズンも大型補強を慣行したものの成績は思ったほど伸びず、今シーズンはチャンピオンズリーグ圏内を狙うトッテナム・ホットスパーズ。今シーズンは昨シーズン躍進したサウサンプトンの監督だったマウリシオ・ポチェッティーノを招聘し、上位進出を目指す。
昨シーズンも弱点となったのは中盤が最後まで整備できなかったこととザルのような守備にあっただけに、主に守備面での補強が光る。セヴィリアからCBのフェデリコ・ファツィオ、スポルティング・リスボンからエリック・ディアーを獲得した他、スォンジー・シティからウェールズの若き左サイドバック、ベン・デイビス、MLS(メジャーリグサッカー)のシアトル・サウンダースから右サイドバックのデアンドレ・イェドリンを獲得、フランス・リーグアンのモンペリエからはベンジャミン・スタンブーリを獲得しており、若く伸び代のある選手を中心に補強している。
若手の育成には定評のある同監督だけに、チーム全体を底上げすることができるかが今後の課題になりそうだ。
一方、だぶついていた中盤の攻撃の選手などは半ば戦力外扱いでレンタルで放出されている。その中には元ドイツU23代表でキャプテンも勤めたルイス・ホルトビーも入っているのは少々悲しい。本人も望んだイングランド行きだっただけに辛い事実ではあるが、レンタル先のハンブルガーSVでも活躍を期待したい。
中盤の弱点の補強と守備陣の刷新を徹底的に洗い出しての補強は見事と行ってよく、チームもまずまずの発進であることをかんがみ、評価はBとしたい。