105〗Ümraniye Belediyesi Şehir Stad /イスタンブール


◆◆◆◆◆

ヒ-ロ-の母親は、リエージュ生まれのフランドル系ベルギー人。そしてその姓が示すとおり父親はギリシャ人。クロナリディスは生後五ヶ月の時に両親とともアフリカのウガンダに移住し、家族がヨーロッパに戻るまで幼少期を過ごす珍しい経歴の持ち主。アテネに移住後AEKアテネユースから2010年トップデビュー。’12年エデン·アザール:Eden Hazard【1991年1月7日生】が抜けたリールは穴埋めに二十歳のクロナリディスに白羽の矢を立てる。移籍金は約八十万ユーロ。もう少し吹っ掛けられた気もするが財政難のAEKは、この時資金が調達できなければ降格の危機的状況にあり、背に腹はかえられぬ懐事情。しかし母国ベルギー二部のムスクロンへと貸し出されてしまう。
2013年にパナシナイコスに加入すると、それまでのフォワードから、新たに与えられた攻撃的ミッドフィールダーの位置でセンスを発揮、チームメ内での地位を確立した。このシーズンは、プラタニアスの左サイドバックのヴァスコ·フェルナンデスともマッチアップ。ピッチ上で火花を散らしている。
◇◇◇◇◇

カナダに渡ったギリシャ系ベルギー人は欧州に帰還できるのか

◆◆◆◆◆

翌14年にはスタンダール·リエージュ、’15年にはクラブ·ブルッヘと立て続けにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)予選で母国のクラブと対戦する巡りあわせ。二年連続してベルギー勢に本選への道こそ阻まれたものの、三度目の正直で雪辱を果たしたのが’17年。パナシナイコスではCL予選の切符を置き土産に古巣AEKアテネへ。幼少期のウガンダから数えて三つ目の大陸となるカナディアンプレミアリ-グで昨年末までプレーしたものの年末契約は終了しているから現在は浪人中。写真はキトリノマヴリ(※ギリシャ語でイエロー&ブラックの意味)がウィーンに乗り込んだアウェー戦を撮影したので白のウェア。クロナリディス加入時は赤白縦縞だったウムラニエスポエルのユニ、24年にサプライヤ-がアディダスに変わっても赤白縦縞は変わらずトレ-ニングシャツも赤とオレンジのツ-トンを継続。今季は赤メインで白は差し色程度。
◇◇◇◇◇

経済活性化で雇用と人口増は当たり前 民主化で人口が増えるからくりとは

◇◇◇◇◇

イスタンブール市内のすべての行政区域で最大となる六十九万人の人々が暮らすウムラニエ地区。ベルギーのリエージュやオランダのロッテルダムの都市人口と肩を並べる。ドイツ第五の都市フランクフルトも七十万規模だからイスタンブールが、パリやモスクワを超える大都市と納得させられる。パリサンジェルマンでもプレーした元フランス代表ニコラ·アネルカ:Nicolas Anelka【1979年3月14日生】が二年前CEOに就任。半年でさじを投げる杜撰な経営はこの国のクラブならば珍しくもない。
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

さて、経済自由化による成長は雇用を増やすから職を求める人々が流れてきて人口増加はわかる。おそらく東洋の島国の国民には民主化による人口増加はピンとこない方も少なくはないはず。
トルコで「初」の政党選挙が始まったのは1946年。一般投票で選ばれた複数政党が議会へと進出するようになった。我が国も1890年に第一回衆議院総選挙を実施しているが納税者による制限選挙。女性も投票できる男女平等の普通選挙が実現したのは大戦後の同じく’46年。
例え話をひとつ。IS村の村長はイスラム大好き。しかし、この村はヨ-ロッパとアジア(中東)の境にある。最近はキリスト教など反イスラムの住民が増えて二百人に。一方イスラム派は百五十人。選挙は間近で、さあどうしようと困った村長はキャンペーンを打ち出した。「脛に傷持つ方、現在も犯罪者の方、頭のいっちゃてる方でもイスラムであれば=自分に投票してくれれば、村民になれますよ!」というわけで東側から六十人が流れてきて選挙は勝利。めでたしめでたしが認められれば人口が増えるのは当たり前。日本で勝つために有権者そのものを増やす戦略などないがトルコでは然程難しくなかった。

某国から帰化した政治家が某国から大量に移民を帰化させて参政権を手に入れようとしていたり、労働力の不足を途上国からの移民で補おうとする愚かな発想。ここにきて、ようやくスパイ防止法案が現実的に動き出した国が身近にあったような気がする。〖第百五話了〗
◇◇◇◇◇


◆◆◆◆◆

⏹️写真/テキスト:横澤悦孝  ⏹️モデル:Elif