現在エールディビジで注目されている二十八歳のノルウェー人ストライカ-。スパルタ·ロッテルダムのストライカー、トビアス·ラウリツェン:Tobias Lauritsen【1997年8月30日生】は、今季エールディヴィジは開幕から十試合フル出場。先程終了したテルスタ-戦も1-0で終了。アヤックス戦で同点のPK(3-3のドロ-)。フロ-二ンへン戦では頭で先制。テルスタ-戦の決勝弾まで今月は三試合連続。六得点一アシストを記録している。
IFKヨーテボリの左ウィンガーのトビアス·ハインツ:Tobias Heintz【1998年7月13日生】各年代で代表招集されていたのだが2018年のU-21欧州選手権予選がナショナルチ-ムの試合は最後で現在は二十七歳。昨年ブルガリアのCSKAソフィアでのプレ-を撮影した。この二人のトビアスは、欧州中堅国であれば一度くらいはA代表に招集されているはずの実力者。ちなみに下写真の後ろ姿、背番号7のジョナサン·リンゼス:jonathan lindseth【1996年2月25日生】もノルウェー·ポルスグルン出身のプレーメーカー。今季はトルコ二部のマニサFKで十番を背負う攻撃の司令塔。
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第82話はノルウェーの国立競技場、ナショナルチームの試合がされるウレヴォール·スタディオン。あの日あの時は■2019年6月7日:UEFA欧州選手権予選グループFのノルウェ-対ルーマニア戦。スカンジナビアの隣国が争いスペインに次ぐ二位の座を手にしてで本選出場を決めたのは、黄色と青のユニフォーム。初戦スペインに黒星、ホームでスウェーデンと引き分け。何としても初白星が欲しい0-0で前半を折り返して、後半10分過ぎ値千金の先制点が決まる。右サイド長いドリブルでエリア内侵入して左足を振り抜いたのは10番タリク·エルユヌシ:Tarik Elyounoussi【1988年2月23日生】。
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ディフェンダーに当たったこぼれだ球を自ら押し込んだのは後のJリーガー。この日ノルウェー代表ラーシュ·ラーゲルベック:Lars Lagerbäck【1948年7月16日生】監督は長身のジョシュア·キング:Joshua King【1992年1月15日生】と小回りの利くタリクの2トップの後ろに両サイドハーフ2枚が広がる4-4-2を選択。オランダフットボール信者にとって大型のターゲットマンとウサギのような小回りが効くウィンガータイブの組み合わせが理想。実際のウサギは俊敏さだけでなく鋭い嗅覚を持っている。
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しかしルーマニアも気力の反撃を見せにドローに持ち込まれてしまう。オスロ出身ながらキングの褐色の肌はガンビア人の父親譲り。2007年U15ノルウェー代表に選ばれ、マンチェスター·ユナイテッドのスカウト網が触手を伸ばす。シティのハーランドやウォルヴァーハンプトンのコンビ。石油関連だけだなくフットボールでもノルウェーから良い買い物をしているイングランド。キングがブレイクしたのは2015-21のボーンマス時代。現在はサウジのアル·ハリージュに所属している。
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日本のファンに見せたかったオランダでプレ-していた頃のタリク
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タリクは十代でモロッコからノルウェーに移住。ノルウェー国内で名が知れ渡りプレミアのクラブからも声が掛かる。しかし彼が旅立ったのは、オランダのヘーレンフェーン。一度母国に戻り、スウェーデンのAKソルナにも所属したタリクが湘南ベルマーレに加入した時は三十二歳。レモンガススタジアムに足を運ぶとモロッコ人らしい鷲鼻は変わらぬタリクがいた。与えられた時間の二十五分でボールに触れる機会は僅か。残念ながらその動きは2009年にアムステルダム·アレナで見たノルウェー代表のタリクとは別人。平塚では、亀とまでは言わないがウサギではなかったのは確か。
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