名波さんのプロ生活で“最初”と“最後”の監督となったオフト監督は、オランダ人指導者の特徴として、何が何でも自分の指示通りに戦術を叩き込む、といいう部分がありました。特にポジショニングに細かい事は、選手としても監督としても世界最高峰であったヨハン・クライフ氏や、現在はマンチェスター・ユナイテッドでチーム再建が軌道に乗り出しているルイス・ファン・ハール監督を筆頭に共通しています。具体的には「ウイングのポジションは自分サイドのゴールポストより外側でプレーしろ」や、どんな時でも(パスコースを2つ以上作るために)「トライアングルを作れ」という“顔出し”のサポートの意識を持つ事などですが、名波さんにとっては、この“顔だし”の意識を身体と脳に癖づける事により長い現役生活を支える基礎になったようです。