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FCソウルVSガンバ大阪 ~ACL限定で披露されるパスサッカーで先勝

ACL限定で魅せる攻撃サッカーで先勝

ACLラウンド16第1レグ
FCソウル1-3ガンバ大阪
【得点者】
<FCソウル>ユン・ジテ(92分)
<ガンバ大阪>宇佐美(62,86分)、米倉(74分)

【FCソウル】「韓国らしくない」”新しい韓国”を象徴する先鋭集団

 勝点10で並んだ3チームの当該チーム同士の直接対決の結果により、F組首位で通過したガンバの決勝トーナメント最初の相手はグループH2位通過のFCソウル。前回王者のウエスタン・シドニーFC、前々回王者で現役ブラジル代表のリカルド・グラウを獲得した広州広大、日本の鹿島アントラーズが同居する“死の組”と呼ばれる最難関のGSを突破してきた韓国が誇るビッグクラブです。

 監督もジェフユナイテッド市原(現・ジェフ千葉)などJリーグでも大活躍した元韓国代表のエースFWチェ・ヨンス。もともと現在はイングランドでも活躍するイ・チョンヨンやキ・ソンヨン、ガンバ大阪でもプレーしたキム・スンヨンやイ・スンヨルを輩出した育成組織も評価されるクラブ。韓国のチームとしては珍しくテクニックやアイデアに優れるタレントが出てくるクリーンなサッカーをしてくるチームという印象。海外へ選手を輩出する一方で、2013年にはドイツを中心に11年海外でプレーした来たチャ・ドゥリ、最近ではクラブのOBでもあるFWパク・チュヨンを獲得するなど外国籍選手よりも、ベテランの韓国代表選手により経験値を注入するクラブの姿勢も独特のカラーが見えます。フィジカルバトルでないため、「韓国らしくない」と言われるものの、“新しい韓国”を象徴する新鋭集団と言えるでしょう。

 また、宇佐美の公式戦デビュー戦デビューゴールで沸いた2009年5月の対戦でも、キ・ソンヨンやイ・チョンヨンがプレーしており、おそらくこの対戦からは両チームに近い将来に欧州でプレーする、それも活躍できる選手が登場する見本市。

シュートなしも想定内 両SBの高い位置取りからボールが動くポゼッション

 試合の方は正直言って、「前半を観てない人、気のせいです。何もありませんでしたから」とでも表現できそうなくらい静かな試合。実際、ガンバは前半45分間でシュートが1本もなく、ホームのFCソウルにしても2本のみ。

 個々の選手で際立っていたのはFCソウルのチャ・ドゥリのみ。2月のアジアカップ決勝を最後に韓国代表を引退したチャ・ドゥリは<5-3-2>とも言えるFCソウルの右ウイングバックで出場。10年以上欧州でプレーして来た34歳ながら、スピードやフィジカル、当たりの強さなどプレーの1つ1つがダイナミックで1人だけスケールが違う雰囲気がありました。