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勝って追い込まれたドゥンガの胸中いかに

そんな中、複雑な気持ちで、この勝利を見ていた人がいるとすれば、
ドゥンガその人だろう。
今回のセレソンの躍動は、すなわちドゥンガのやり方へのアンチテーゼであるからだ。
それは別にネイマールが中心だからと言って決してくさっていたわけでわない。
むしろ彼等もネイマールに関しては純粋に同じ仲間として、同情しただろうし、
どうサポートしどうプレーしていいかそうした具体的なプランが無かったように見える。

あるいは特に例の事件に関しては、彼を誰が止めるのか
そのことは誰も何もできないし、それはキャプテンの領域を侵すことになるから、
ドゥンガの一番嫌がることをみんな知っているから。

ではそのドゥンガは何をしたのか?
彼をそれなりに叱責したのか?
プレーの質とキャプテンシーのバランスをちゃんと指導したのか?

こんな時何をしたらいいのか、
そうしたことをプレーで見せたのがロビーニョだった。

チームキャプテンをみんなで話し合って決めろといったデゥンガとは大違いだ。
むしろそうして決めたのがミランダだったのだが
さらに選手の監督への何か対抗心を思わせる。

興味がつきないブラジル代表。楽しくなってきた。