ロンドンには、イングランドの4部リーグまでに14ものチームが存在する。今季参戦する1部のチームだけ見ても、6チーム存在する。昨シーズンでフラムは降格してしまったが、昇格したQPRを始め、アーセナル、チェルシー、クリスタルパレス、ウエストハム、トッテナムが存在する。サッカーの母国の首都だけあってそれだけサッカーが盛んであり、お互いにライバル意識をもって、普段の試合より盛り上がっている。
この中でも伝統的なイングランド三大ダービーに数えられるノースロンドン・ダービーがある。これはアーセナルとトッテナムの対戦のことであり、近年は特にお互いの順位が近く、チャンピオンズリーグ出場圏内に入れるかどうかの位置にいるため白熱した戦いになっている。
また、近年優勝争いをしている相手として、アーセナルとチェルシーの対戦をビッグロンドン・ダービーと呼んでいる。特にアーセナルのサポーターは貧困層、チェルシーのサポーターは富裕層と言われており、社会的な面からも敵対心を持ち、アーセナルサポーターの一番嫌いなクラブはチェルシーとなっている。
他にも伝統的なダービーはある。ウエストロンドン・ダービーは、1部リーグの中では、チェルシーとQPRの対戦のことを指す。
そんなロンドンのクラブの中での今季の順位を考えてみようと思う。アブラモビッチがオーナーとなってから大物選手や監督を次々と招聘しているチェルシーはしっかりと結果を出しており、近年チャンピオンズリーグ圏内が実質の目標となってしまっているアーセナルを引き離して当然1位となるだろう。少なくともリーグ3位以内には入ると考えられる。そして、いつもチャンピオンズリーグ圏内に入っているアーセナルが2位。チャンピオンズリーグ圏内に入れるか入れないかの所にいるトッテナムは3位。そして、たまに2部に落ちることもあるが比較的1部にいる期間の長いウエストハムが4位。クリスタルパレスは、昨季昇格の勢いでウエストハムより順位が上だったが、比較的2部にいる期間が長くて地力の差がでて5位。QPRはギリギリプレーオフで昇格したため、6位になるだろう。
今季も上位争いをしているノースロンドン・ダービーとビッグロンドン・ダービーが世界的にも盛り上がることは間違いない。あまり下位とのダービーマッチは知られてないことも多いが、こういう視点でサッカーを楽しむのもおもしろいのではないだろうか。