“フットボールの母国”に ドリームチームは現れるのか
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UEFA欧州選手権:EURO2024は前回準優勝のイングランド代表がまさかの敗退かと思いきや、奇跡の勝利で八強に駒を進めた。
アディショナルタイムに飛び出したジュード·ベリンガム:Jude Bellingham 【2003年6月29日生】(レアル·マドリー)のバイシクルシュートは、大会終了後ベストゴールに選ばれる可能性も充分。目前に迫ったのはパリ五輪。三大会ぶりにスポーツの祭典が欧州に帰ってくる。’12年のロンドン五輪では約四十年ぶりに結成されたイギリス五輪代表がカーディフのミレニアム·スタジアムで衝撃的な敗北。ドリームチームと称されながら韓国代表にまさかのPK戦で屈したチームGB。現在のイングランド代表は若手の成長も著しく真の“ドリームチーム”が誕生するかもしれない。
英国で『ドリームチーム』といえばヒューランド·インターナショナル制作スカイワン·チャンネル放映のTVドラマが思い出される。物語の舞台はロンドン。スタジアムシーン撮影のシーンは最初の2シーズンをワトフォードFC、残り8シーズンはミルウォールFCが協力した。
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第145景はハーチェスター ユナイテッドの本拠地The Dragon’s Lairこと、ミルウォールFCのザ·デン。1997年10月14日放送開始から 2007年6月3日の最終回まで計10シーズン、419ものエピソードが続くほど視聴者に愛されたドラマ。その間ハーチェスターは、FAカップとプレミアリーグでも優勝しているのだから侮れない。
ロトスコーピング技術を使用して、実際のプレーヤーと対戦するシーンが合成されているからリアル。ストーリーも大詰め、架空の35節を消化して首位マンチェスターユナイテッドを5ポイント差でハーチェスターが追っている優勝争いは実にスリリングな展開。
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3位チェルシーは67ポイント。以下アーセナル、リヴァプールまでは納得。6位にボルトン、7位にはポーツマス、8位エバートン、9位トッテナム、10位アストンヴィラの順列には何とも時代を感じる。
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ポーツマスは00-01の三部から階段を駆け上がる。02-03シーズンのディビジョン1(現チャンピオンシップ=二部)で優勝、翌年プレミア昇格を果たすのだが、’01-02当時は川口能活:Yoshikatsu Kawaguchi【1975年8月15日生】現ジュビロ磐田コーチが在籍していた。
ミルウォールFCとポーツマスは2001年12月12日(24節)に対戦。初めてデンのピッチに日本人フットボーラーが立った。川口は前半無失点に抑え、ポーツマスもゴールが奪えないまま時計の針は進み、後半も残り10分に差し掛かろうかという瞬間、リチャード·サドリエ:Richard Sadlier【1979年1月14日生】に得点を許しての敗退。