近代オリンピックの歴史の幕はアテネで開く。パニオニオス所属の選手達は、五輪以前からギリシャ代表としてあらゆる国際陸上競技大会に出場していた。そもそも国内初の女子陸上競技部門を設立したのもこのクラブ。撮影していたら確かにトラックを走る女性アスリートの姿も。見事割れた腹筋が目を引いたが、前からは流石に失礼と思い通り過ぎてからシャッタ-をきる。バスケットボールとバレーボール競技部門を設けた国内パイオニアもパニオニオス。’88年に最後の改装をされてから既に三十年以上、スタジアムの塗装も色褪せつつある。
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一次大戦終了直後にきられた火蓋
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観光名所を周りたいとは思わないが、世界が平和の実現に向けて歩き出す歴史的舞台=パリ近郊のヴェルサイユ宮殿には行かなければと思った。
フランソワ·マンサール:François Mansart【1598年1月23日生-1666年9月23日没】が設計したピンク大理石のグラントリアノンでは、目の前の美女に思わずシャッタ-をきってから許可をいただいたので順番が逆。そして撮影した写真がこれだけとは我ながらどうしたものか。
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バルサがネオ·スミルニにやってきた二十一年前
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ショーケースに陳列されたトロフィーが歴史の語り部。輝かしいハイライトは、2003年11月6日、FCバルセロナ戦で交換したペナント。試合はルイス·ガルシア:Luis García【1978年6月24日生】パトリック·クライファート:Patrick Kluivert【1976年7月1日生】、試合終了間際にはシャビ:Xavi【1980年1月25日生】にダメ押し弾を決められ0-3のスコアで完敗も仕方ない。相手は“あの”バルサなのだから。
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あの日あの時は■2018年9月24日ギリシャ·スーパーリーグ四節 パニオニオス対オリンピアコスFC
前年国内リーグ八連覇を逃してしまい覇権奪回に向けてスタートダッシュに成功したのはオリンピアコス。開幕三試合がすべてホームゲームで三連勝を飾る。一方開幕こそドローながらPAOK、AEKアテネと強豪との連戦で白星を掴めないパニオニオス。ここまで真逆の両クラブでも白熱の攻防。予想通りオリンピアコスが攻め込む序盤。15分エリア外で距離はあるもののフリーでヨルゴス·マスラス:Georges Masouras がミドルを放つ。これは枠を捉えず。20分自軍エリア前でパスを受けるとドリブルで一人抜いて前方のスルジャン·スピリドノヴィッチ:Srdjan Spiridonovic【1993年10月13日生】にパスを出したのはマスラス。左サイドエリア内に斬れこんでアウトサイドでマイナスのボールを返す。マスラスが中央で左足を振り抜いたが枠を外れる。更にその一分後、再び10番スピリドノヴィッチからのパスを今度は右足で狙う19番。これも枠の外で決まらずスコアレスで後半へ。それにしてもスピードのあるオーストリア人と19番のギリシャ人コンビで格上を翻弄しているから得点の予感。期待せずにはいられない。
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