14〗Stade Dominique Duvauchelle / クレテイユ


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貧困層が暮らすクレテイユのレオン·ブルム高校。様々な人種が集まりトラブルが絶えなかった生徒達が、アウシュビッツ強制収容所での生活を経験した生存者との出会いをきっかけに変わっていく。2009年の実話に基づき、自らの体験を映画化すべく脚本を手掛けたのは出演している俳優のアハメッド·ドゥラメ:Ahmed Dramé【1993年4月2日生】。それにしてもモハメッド·ディアメとアハメッド·ドゥラメ、実際にこの文章を書いていてもややこしく、モハメッド·ドゥラメと誤って打ち込んでいるの気づき訂正した。慶應義塾大学の初代学長から日本女子大創設に尽力した実業家へと一万円札が変わったことで永ちゃんが注目されるのもわかる気がする。ちなみにディアメとドゥラメは共にクレテイユの出身。クレテイユと西成周辺に同じ臭いを感じるのは気のせいか。
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クレールフォンテーヌで磨かれる原石達

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ディアメは中学年代をINFクレールフォンテーヌ:InstitutNational du Football de Clairefontaineで過ごしている。前述のマテュイディもUSクレテイユのユースに所属しながら同センターに通っていた。彼らが学んだクレールフォンテーヌ養成所も”国立の施設”。移民を中心とした貧困層からの発掘育成が目的なので、十三~十五歳までの二年間の限定で無償。
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1972年育成改革に着手して誕生した教育施設がINF。国立フットボールセンターがクレールフォンテーヌに完成したのは’88年。既に三十七年の歴史を誇り現在も健在。クレテイユの学校を舞台にストーリーが展開する映画でもうひとつお薦めがあるのだが、それはまた次回に取って置く。『Les Héritiersha 奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』は十六歳以上の年齢指定作品ではあるが、NET FLIXでも視聴可能なはず。お薦めするのでご覧になり感動していただければ幸いなり。〖第十四話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝