1%に満たない僅差で法案可決 移民減政策を嘗試した勇気
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更に三年後の’14年には移民受け入れ人数を制限する法案が国民投票50.3%の僅差で可決され、移民抑制の機運が強まった。前(’13)年の時点で外国人居住者割合は23%。当時からEU加盟各国よりも頭一つ、いや二つ三つ抜け出していた。この新法のポイントは以下のとおり
1.外国人の移住は独自に規制する
2.外国人滞在の許可数を(状況により)制限する
3.外国人労働者の数は経済全体の利益に鑑みて決定する
4.雇用はスイス人を優先する
極めて当たり前の内容だが、日本の街頭で口にしたら「レイシスト帰れ」とコ-ルを浴びせられるのか。スイスは’70年代から移民の規制と管理について幾度となく議案にあげ、その都度国民投票を繰り返してきた。人口が一千万人に満たない同国が採用する直接民主制と日本は比較にならないが、ダイレクトに民意が反映するのは羨ましい限り。日本の外国人政策は柱となる”基本理念“はもちろん、現状を正しく把握したうえでの、戦略や計画も存在していない。一刻も早くスイスを参考に明確な自国の理念に基づく法案を制定しないことには、一歩も前には進まないのではないだろうか。〖第六十九話了〗
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⏹️写真/テキスト:横澤悦孝 ⏹️モデル:丸山日和