1月9日に開幕したアジアカップ2015オーストラリア大会もいよいよ決勝戦。当コラムでは日本代表の敗退後も総括記事を書き綴って来ました。
今回は1月31日に行われた決勝のマッチレポートです。
日程に恵まれた2強による順当な決勝戦 最多得点の豪州、5試合連続無失点の韓国
今大会は準々決勝でブラジルW杯に出場したイランと日本の2ヶ国が敗退する波乱があったものの、それが同じくブラジルW杯出場の豪州と韓国の順当な決勝進出を演出しました。
ここまで開催国の豪州は5試合で12得点2失点。得点者が10人にも振り分けられているという“どこからでも得点がとれる攻撃サッカー”を披露。対する韓国はその開催国と同じグループAに入って、その豪州を1-0で下してグループAを首位通過。ここまで5試合を7得点とはいえ、未だ無失点を続けている堅守で大会を勝ち上がって来ました。
決勝に進出した韓国・豪州は日程面での有利があったとはいえ、彼等にとっては準決勝が最も楽に勝利できたのでは?と思えるほどの余裕ぶり。特に準決勝第1試合の韓国VSイラク。本来は開催国の豪州がA組首位通過に入って辿るポットに入った韓国。彼等は決勝まで相手国より相当に有利な状態で試合を迎えられました。イラクが準々決勝も準決勝も中2日の超強行日程だったのに対して、韓国は同中4日・中3日です。これはグループリーグの3試合で負傷者と体調不良者が続出し、毎試合のように先発メンバーの半分を変更して戦って来た韓国には大いに助かった事でしょう。
韓国は決勝へ向けても豪州より休養が1日多いだけでなく、開催地が準決勝からシドニーなので移動する負担もありません。開催国優遇のスケジュールに入り込んだのは、すでに消化試合化していたグループリーグ最終戦の豪州VS韓国で韓国が勝利した事。この勝利が決勝まで多分に優位性を保っています。日程は下記表をご参照ください。
日付 | 試合日程 | ベスト8進出国 |
1月17日 | A組最終節 | 韓国・豪州 |
1月18日 | B組最終節 | 中国・ウズベキスタ |
1月19日 | C組最終節 | イラン・UAE |
1月20日 | D組最終節 | 日本・イラク |
1月22日 | 準々決勝 | 韓国VSウズベキスタン/中国VS豪州 |
1月23日 | 準々決勝 | イランVSイラク/日本 VS UAE |
1月26日 | 準決勝 | 韓国 VS イラク |
1月27日 | 準決勝 | 豪州 VS UAE |
1月30日 | 3位決定戦 | イラク VS UAE |
1月31日 | 決勝 | 韓国VS豪州 |