そして日本人は善良、中は●●。この固定概念があの笑顔で世界的な人気を誇るジャッキー=日本人の認識へと導いている。このあたりの状況を理解すると近年中国共産党寄りのジャッキー人気急落も頷ける。
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ハンガリーが世界2位に躍進する業界とは
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フスティ・サボルチがハノーファーからからかつての満州首都のクラブチームへと移籍したのは2014年。中国スーパーリーグに初のハンガリー人プレーヤーが誕生。更に長春亜泰足球倶楽部へフランクフルトに復帰している。
長春市には日本やドイツの企業支援により成長した中国第一汽車の本社がある。世界最大の中国自動車市場ではEVのシェアが急増。日産自動車の内田誠社長の言葉を拝借するならば中国産電気自動車=EVの技術・品質向上は日進月歩。ジャッキーがスクリーンの中で日本車を駆り大陸横断を競った40年前、誰が現在を予想できただろうか。
中国のEV用リチウムイオン電池メーカーが軒並み工場を構えるハンガリー。EV駆動用バッテリーの生産量では世界2位に躍り出るのは間違いない。同市場1位は中国、リチウムイオン電池の市場占有率となるとCATLにBYDが続きを上位10社の6社が中国企業。
習近平とオルバンの蜜月は続き中国企業がハンガリーで雇用創出を拡大する近い未来、果たして親日のハンガリー国民が親中へと靡くのだろうか。[第21話了]
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◼️写真/テキスト:横澤悦孝