近年、イタリアサッカーは衰退の一途を辿っていた。しかし、ユベントスのCL決勝進出と、各チームのヨーロッパカップでの躍進と何かと明るい話題が増えてきたのも事実だ。そんなセリエAが復権する日も近づいてきている。事実、リーグランキングはブンデスリーガを抜いて3位にまで上がってきた。
90年代後半から2000年代前半までのイタリアサッカーを知るファンからすれば嬉しい限りだろう。もちろん当時のセリエAはビッグ7と言われ、ユーベ、ラッツィオ、ミラン、インテル、ローマ、パルマ、フィオレンティーナと強豪チームがひしめき合っていた。毎週イタリアのどこかではビッグマッチが行われていて、レベルの高さは現代では考えられないほどだ。
当時6位のチームにクレスポ、カンナバーロ、ティラム、ブッフォンがいたなんて考えられない。
ではイタリアセリエAはどんなリーグなのであろうか。
下位チームも侮れないリーグ
イタリアサッカーの象徴は守備的なチームで組織力のあるチームと言われている。これは以前から近年まで変わらないだろう。プレミアや、リーガが躍進したときはセリエAはつまらないリーグと揶揄されることもしばしばあった。実際試合などを見ていてもそのように感じることは事実だ。それ故に下位チームから勝ち点を取りこぼす試合も多い。均衡した試合が多いのである。昨シーズンもメンバーだけ見れば代表クラスを揃えているインテルやミランが勝ち点を積み上げられなかった要因として下位チームが組織的に戦い勝ち点をもぎ取っていた。
そのような点を考えると非常に均衡したリーグとも言えるだろう。
イタリアサッカー復権を握るチーム
セリエAが再び欧州の舞台で輝きを放つために重要なチームがある。ミランとインテルだ。
ここ数年CL出場すら叶わない名門チームの復権はセリエAを盛り上げるためには不可欠だろう。