先日のオーストリア代表との国際親善試合で豪快なミドルシュートを決め、その存在感をブラジル代表でも放ち始めているのは、ブンデスリーガ、ホッフェンハイム所属のロベルト・フィルミーノだ。
昨シーズン前からいい選手ではあったものの、知名度は消して高いとはいえない選手だった。
しかし、昨シーズンは正確なショートパスと早いドリブルでケヴィン・フォラントと共にチームの攻撃の軸として覚醒、16得点11アシストを記録、今シーズンは昨シーズンの活躍はフロックではなかったことを内外に示している。
今年の3月に2017年夏まで契約を延長している彼の獲得には、プレミアの雄チェルシーを始めとしてリヴァプールやマンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマン等の大チームが興味を示しているといわれているが、同チームのスポーティング・ディレクターであるアレクサンダー・ローズ氏は、一月の移籍市場での移籍については否定しており、最速でも来夏になるということをドイツの放送局のインタビューに対して答えている。
ホッフェンハイムはソフトウェアメーカーであるSAP AG社の創始者の一人である実業家、ディートマー・ホップ氏が多額の出資をしているドイツでの金満チームの一つである。
チームカラーとしては有能な若手の発掘と育成をメインに打ち出しており、フィルミーノに関しても今冬以外でなら移籍に容認する態度がうかがえることから、彼の姿や素晴らしいドリブルをドイツで見ることができるのは今シーズンまで、ということになりそうだ。